防衛部のお姫様 (ページ29)

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それから数日後

郁ちゃんは最初とは見違えるように早く業務をこなせるようになっていた

だけど……

あ「郁ちゃん、顔どーしたの？」

郁ちゃんの顔には信じられない量のニキビ

笠「これねー…特訓の成果…？みたいな笑」

あ「特訓……」

苦笑いで走ってく郁ちゃん

小「柴崎さんに分類法とか図書館業務のこつ夜な夜な教わってるらしいんだけど
おさらいテストで間違えると罰ゲームで1問につきチョコ１個食わされるんだって笑笑」

あ「えっ…そんな特訓を…」

隣で聞いていた堂上教官もそれには吹き出す

堂「どれだけ間違えてんだあいつは」

そしてさらに一週間後

笠「今日からあたしも当館リクエストやらせて下さい！」

そう言った郁ちゃんの顔には前ほどニキビはない

あ「良かったね郁ちゃん！
チョコ食べずに済むようになったんだ！」

笠「なっ！？なんで知ってんの！！」

あ「小牧教官が言ってたよ」

堂「…よし、当館リクエスト入ってみろ
ついていけなかったら元に戻すからそのつもりでな」

笠「ﾊﾟｧｯはいっ！！！」

嬉しそうに郁ちゃんはリクエストを取りに走っていった

相変わらず手塚くんとの仲は良くなさそうだけど

郁ちゃんは誰にも聞くことなく本を探せるようになっていて

堂上教官たちもホッとしたようだった