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それから休憩も終わり残る山道を進む
堂「着いたぞ、合流地点の野営地だ」
玄「おぉー着いたか堂上隊！
予想より随分早いぞ！女子が混ざった条件でよくやった！」
笠「…どうも……」
あ「ﾊｧﾊｧ……ﾊｧ」
つ、疲れた……もう寝たい……
早くテント張って寝る準備しよう……
残る体力を振り絞り、私はテントを張った
郁ちゃんと二人汗を流そうと水浴びを済ませ
自分のテントで横になる
あ「はぁー…もう寝れる……眠い……ｽｩ…」
余程疲れていたのか私は秒で眠りについたのだった
わぁー！出たー！！ぎゃー！！
あ「ん…？」
夜中だろうか
何やら騒がしい声が聞こえ私は目を覚ます
スコップを手に取りそっと外に出てみた
その時
ｶﾞｻｶﾞｻ
大きな黒い影が私にすごい勢いで近づいてきたのだ
あ「！まさか…クマ……！？」
闘う……しかないっ
でも…相当大きい！
どうしようっこ、怖い！！無理！！！
あ「こ、来ないでっ！！！」
思わずその場に蹲り目をつぶった
その時
玄「ぶわーっはっは！！！
Aはビビったか！！
笠原はクマだと認識した上で殴りかかったぞ！！」
あ「……玄田…隊長……」
突然頭上から笑い声が響きゆっくり目を開ければ
仁王立ちした玄田隊長が大声で笑っていた
その後ろには先輩たちや真っ赤になって怒る郁ちゃんもいて…
足元には大きな草の塊が落ちている
堂「タスクフォース新隊員加入時の恒例行事だ
玄田隊長考案のな」
あ「じゃあ……ド、ドッキリ…」
腰が抜けて立てずにいれば
仁王立ちしていた玄田隊長が豪快に頭を撫でようと私に手を伸ばしてきた
あ「っあ……」
分かっていてもやはり未だに重なる影に目をギュッと閉じれば
玄田隊長はそれを見てすまんな！と手を引っ込めた
小「Aさんはやっぱり怖がっちゃったか」
後ろから苦笑いしながらやってきた小牧教官
私の前にやられ、同じくビビってしまった手塚くんのフォローをしていたらしい
私はなぜか小牧教官を見た途端とてつもない安心感に包まれ
ポロポロと涙を流した
それにギョッとして慌て出す玄田隊長や先輩たち
先「す、すまんA！」
先「悪かった！ごめんな？」
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作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
