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関東図書基地図書特殊部隊は総勢50名弱……
隊は5名前後の小班で編成され
今年は堂上教官が小牧教官を補佐として私、郁ちゃん、手塚くんを受け入れた5人編成の新班班長に就任した
これからは郁ちゃんや手塚くんとは堂上班の一員として常に一緒に行動していくわけなのだが……
問題が1つ。それは……
笠「おはよう手塚！」
あ「おはよ」
手「あぁ、おはようA」
笠「ちょっとあたしは！！」
手「……」
座学では……
堂「ﾊｧ…A、手塚。
"日野の悪夢"について笠原に教えてやれ」
あ「え…郁ちゃん…分からないの？( º^º; )」
手「ﾊｧ…20年前の正化11年2月7日……」
手「こんなに知識のない特殊部隊員がいるなんて驚きだな」
笠「なっ！？」
あ「ちょ…ちょっと2人とも……」
郁ちゃんと手塚くんの仲が非常に悪いことだ
仲というか相性？
どうも手塚くんが郁ちゃんに対して敵対視してるというか……
私には普通なんだけどどうしてだろうか
2人の板挟みになってて正直しんどい
このメンバーでやっていけるのかという不安さえある
そんな中のリペリング訓練
笠「笠原いきまーす！」
ﾊﾞｯ ﾄﾝｯ ｽﾙｽﾙー
郁ちゃんは滑らかに素早く下へおりていく
それには周りの隊員たちもおぉ！と声をあげていた
郁ちゃんはリペリングが得意なんだなぁ
郁ちゃんの次は私の番で郁ちゃんほど上手くはないけど
それでも合格ラインのリペリングはできた
最後は手塚くんだが……
手「……ｽｰ」
ﾄﾝｯ ﾄﾝｯ
あ「……？」
決して悪いわけじゃないけど……普通
他のことを器用にこなせるだけあって逆にこの普通が目立って見えた
高いところ苦手なのかな……
終わったあとの手塚くんの表情を見てそんなことを思った
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作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
