防衛部のお姫様 (ページ17)

今日:27 hit、昨日:12 hit、合計:22,810 hit

16 ページ17

今日も引き続き実地訓練

バディは進藤誠一等図書正

市街哨戒のため外に出ていた

何事もなく進藤さんから説明されながら進んでいたときだった

玄「お前の秘蔵っ子がやらかしたぞ堂上！！！」

突然無線が鳴り玄田竜助三等図書監の叫び声

秘蔵っ子って言ったら一人しかいない

郁ちゃんだ

無線の続きを聞けば彼女は良化隊の検閲現場へ乗り込んで行ったらしい

ちょうど近くにいた私達も現場へかけつけることになった

あ「私先に行きます！！郁ちゃんを止めないと！！」

止める進藤さんの声を無視して私は一人

郁ちゃんの元へ急いだ

進「足速すぎだろA！！」

すぐに郁ちゃんのいる書店について中に入れば

郁ちゃんが手帳を出し叫ぼうとしていた所だった

あ「ストップ郁ちゃん！！！」

笠「ﾓｶﾞｯ！！ちょ…A！？」

あ「私達には見計らい図書の権限はないよ！！」

笠「…え！？」

あ「見計らい権限は図書正以上にしか認められてないの！！」

笠「っうそ！！！」

良「この本は返してもらう」

郁ちゃんが持っていた本を無理やり奪おうとする良化隊

悔しいけど私たちには何の力もないのだ

だけどせめて……時間稼ぎくらいは……

あ「あのっ…この本がダメな理由は？？」

怯むな。怯えるな。

怖いと思いながらも私は郁ちゃんと良化隊員の間に入りそう尋ねた

良「著者の経歴に問題があるっ！！」

笠「そんなの中身に関係ないっ！！」

あ「お、落ち着いてっ……わっ！！！」

ヒートアップする良化隊員と郁ちゃんに押されて

私は後ろに倒れそうになった

その時……

ｶﾞｼｯ

小「大丈夫？」

耳元で優しい声が聞こえた