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14〜小牧side〜 ページ15
堂上や笠原さんが声をかけても聞こえている感じはなく
Aさんは何やら堂上に怯えるように
その身体を押し返し嫌がっていた
堂上が何か……したわけでもなさそう
堂上もさすがにオロオロしだしたので
堂上よりは怖くないかなと
小「堂上、変わるよ」
と言って俺は彼女をできる限り優しく抱き寄せ
優しく話しかけた
すると……
俺の声が届いたのか少し落ち着いたAさんに
声をかけ続けゆっくり呼吸をさせる
数分で彼女の呼吸は安定し
笠原さんも堂上もホッとした表情を見せた
彼女は一体その小さな体にどれだけのものを背負っているのだろうか
申し訳ないと遠慮がちに笑うその悲しそうな表情に
俺は心から彼女を守りたいと思った
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作者名：きい | 作成日時：2023年2月11日 2時
