私は先生の特別になりたい (ページ33)

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☆ ページ33

高「Aちゃん」

ゆさゆさと身体を揺さぶられ目を覚ますと

高宮さんが昼休みの終わりを教えてくれる

あ「ん…ありがとうございます

あー5限さぼりたーい」

高「ﾌﾌｯダメよ〜ちゃんと授業は受けなさい」

枕に顔を埋めて言うとクスクスと笑って

高宮さんは私の布団を剥いだ

高「少しは眠れた？」

あ「はい、ちょっとスッキリしました」

高「それなら良いけど…夜…眠れなかった？」

あ「…いえ、大丈夫です笑

ちょっと疲れが溜まってただけなんで」

高「そう…」

あ「じゃあ授業いきますね

ありがとうございましたー」

高宮さんにお礼を告げ私は教室へと戻った

なんか色々勝手に気まづくなってたけど普通に優しくて良い人！

と呑気に考えながら…

軽い昼寝のおかげか午後の授業は寝らずに受けることができ

放課後…

エ「Aさん！」

あ「あ！エリちゃん！と相澤先生！」

学校を出るとエリちゃんがいてこちらへ走ってくる

その後ろには相澤先生もいた

相「そろそろエリちゃんの個性使用訓練を始めようかと思ってな

エリちゃんも前向きになってくれてる」

あ「なるほど！そっかぁ！

エリちゃん、偉いね！」

エリちゃんの頭を撫でると嬉しそうに笑う

いつものように抱きしめていると

相「遠形のためにも何か力になりたいんだと」

あ「エリちゃん…」

エ「私がんばる！」

あ「エリちゃぁぁぁん！！」

相「A離してやれ…苦しそうだぞ」

あ「ﾊｯごめん！」

相「とはいえ最初のうちは上手くいかないことが多いだろう

そんな時エリちゃんは自分を責めてしまうクセがある

だから…」

相澤先生がそう言った時、ある人物が校舎から出てきた

高「相澤先生！」

その声に私は驚いて振り返る

出てきたのは高宮さんだった

相「高宮さんの個性でエリちゃんの心の負担を減らせたらと思ってな」

あ「…へぇ…」

するとエリちゃんは恥ずかしいのか

私の後ろにサッと隠れる

高「！貴方がエリちゃん？

はじめまして、わたしは高宮なごみって言いますﾆｺ」

エリちゃんの目線にかがみ、高宮さんが自己紹介すると

エリちゃんはゆっくりと私の後ろから顔を出して

エ「よろしくお願いします」

と恥ずかしそうに挨拶をした