私は先生の特別になりたい (ページ15)

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☆ ページ15

それから時間は過ぎ放課後…

寮に帰ろうと歩いていると前から

遠形先輩とエリちゃんが歩いてきた

あ「エリちゃん！」

エ「！Aさん」

遠「やぁAちゃん！

エリちゃんがAちゃんと遊びたいから

迎えに行こうってことで来たんだよねー！」

あ「なるほど！

いいよー！遊ぼ！！」

エリちゃんと手を繋いで教師寮へ向かう

教師寮についてからリビングで

お絵描きをすることにした

あ「エリちゃん上手だね！！」

遠「うんうん！これは犬だね！」

エ「猫…」

あ「遠形先輩っ！！」ﾊﾞｼｯ

遠「ご、ごめんねエリちゃん」

あ「！猫と言えば…ちょっとまってて！」

そう言って私は相澤先生の部屋を訪れた

ノックをしても返事がないからまだ帰っていないようで…

勝手に入るのもどうかと思ったが一瞬だけだとドアノブを回した

少しだけ開けると

真っ暗な部屋からニャーと聞こえ

こちらにタマが走ってくる

あ「タマ〜！久しぶり！」

足にすり寄ってくるタマを抱え私はそのままリビングへ戻った

あ「エリちゃん！ほら、猫さんだよ！

タマって言うの」

タ「ﾆｬｰ」

エ「！猫！本物…」

遠「可愛い猫さんだねー！」

あ「触ってみる？」

頷いたのでエリちゃんの膝の上にタマを乗せてあげると

エ「わぁ…フワフワ！」

あ「か、可愛いっ！！」

私と遠形先輩はすかさずその可愛さにスマホを構え

写真を撮りまくった

エリちゃんはしばらくタマに夢中でたくさん撫でていた

すると……

ｶﾞﾁｬ

相「お、何やってるんだ？」

寮の扉が開いて相澤先生が入ってきた

するとエリちゃんの膝の上にいたタマがするりと降り

相澤先生の足元へ走ると擦り寄った

嬉しそうにタマを撫でる相澤先生

あ「ｼﾞｪﾗ…なんかめちゃくちゃ相澤先生に懐いてるんですけど」

相「そりゃあ俺が面倒見てるからな」

抱き上げてこちらに来る相澤先生

あ「口田くんに頼んで私にしか懐かないようにしてもらおうかな」

相「やめてくれ」

あ「タマ…私が本当の飼い主なのよ」

おいでと手を広げてもタマは相澤先生の腕から動こうとしない

ガクッと項垂れているとエリちゃんが私の手を握った

あ「エリちゃぁぁん泣」

相「小さい子に気を使わすな」

遠「エリちゃんは優しい子だね！」