元ヴィランでもヒーローになりたい (ページ32)

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相澤side

Aが寝たのを確認して部屋を出る

正直危なかった

教師として、保護者としてあいつに手を出す訳には行かない

だが俺自身気づいていた

Aに対して特別な感情を抱いていることを

相「バカか俺は…」

そう呟いてリビングへ戻ると

さっきまで寝ていたはずの山田がニヤけた顔でこちらを見ていた

相「…いつから起きてた」

プ「Aが酒飲んじまった時だな！」

相「起きてたなら助けろ」

プ「可愛いAが見れたんだからいーじゃねぇか」

相「馬鹿言え」

プ「こんなことがなきゃぁお前らは進展しねぇだろ？」

相「進展も何も俺は教師で保護者だ

手を出す気はないよ」

プ「ったく真面目すぎだぜお前はよォ！

Aが男と関わるだけで威嚇してるくせしてよく言うぜ」

相「…」

プ「もうちっと自分の気持ちに正直になってもいいんじゃねぇのォ？」

正直に…ねぇ

俺だって分かっている

言ってることと自分の気持ちが矛盾していることに

いやむしろ言い聞かせてるんだろう

教師で保護者だから手を出してはいけないと

プ「まァ頑張れよ

俺ぁいつだってお前らの味方だからな」

俺だって何よりもAが大事だよ