◇ ページ27
どれくらい眠っていたのだろうか…
私が目を覚ますと薬品の匂いと真っ白な天井が見えた
きっとここは救護室
相「目が覚めたか」
その声に視線を横に移すと相澤先生がいて
あ「先生…試合は？」
相「もう決勝だよ
轟と爆豪が戦ってる」
あ「え、もう決勝？…じゃあ私は…」
相「…失格だそうだ」
あ「失格…そりゃそうか…ﾊﾊ
…ごめん先生」
握りしめた拳に大粒の涙が落ちる
すると相澤先生の手が私の頭に周りそのまま引き寄せられた
相「謝ることじゃない
あれだけの過去を乗り越えるにはまだ早すぎるんだ
お前はよく頑張ってるよ」
あ「っ…」
悔しい…
感情に任せて暴走してしまったことが
また色んな人に迷惑をかけてしまったことが
もっと精神的にも強くならないと…
あ「私もっと頑張る…」
相「…あまり気負いすぎるなよ」
リ「さぁ！もう大丈夫そうさね」
リカバリーガールの声が聞こえハッとする
そうか、ここ救護室だからリカバリーガールはいるに決まってる
なのに私相澤先生に思いっきり抱きついてたぁぁ！！！///
急に恥ずかしくなって誤魔化すために相澤先生の服で
思いっきり鼻を噛んだ
相「おい怒」
あ「ｴﾍﾍ…」
相「ﾊｧ…閉会式出れるか？」
あ「うん、出るよ！大丈夫！」
相「なら行くぞ、もうすぐ終わる」
あ「うん！」
リカバリーガールにお礼を告げ相澤先生と共に閉会式へ向かう
途中でみんなと合流すると
お茶子ちゃんたちが心配そうに私の元に駆け寄ってきた
それからみんなと一緒に閉会式に参加したのだが
優勝した爆豪くんはなぜか手足と口を拘束されていた
あ「なにあれ！笑
優勝してんのにだっさ！！笑」
と笑っていると鬼のような形相で爆豪くんがこちらに向かって
威嚇していた
あ「動けないから怖くないもんね〜！笑」
瀬「煽るな〜お前は笑」
麗「Aちゃん怖いものしらずや…！」
ふとその時、こちらを見ている視線に気づき
振り向くと少し心配そうな顔の心操くんが立っていた
そうだ…
彼にも謝らなければならない
個性を発動させるために彼も必死だったのだろう
冷静になって考えると本気の戦いの場面で仕方がなかったのだ
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作者名：きい | 作成日時：2022年2月28日 19時
