◇ ページ25
洗脳されたのか身体の自由が聞かない
心「そのまま場外へ歩け」
私の身体はゆっくりと場外へ向け歩き出した
麗「Aちゃん…？」
尾「まずい！」
私が羨ましいだって？恵まれてるだって？
いくら個性が優れてたって助けるために使わなきゃ
意味なんてないのに…
大切な人を守ることも出来なかったのに…
何が羨ましいんだよ
あー…イライラする…動け…
動けよ私の身体…！！！
あ「っ…」
ﾌﾞﾜｯ ﾎﾞｫｫ
突然私の身体を包むように暴風が吹き荒れた
心「！？」
緑「！！洗脳が解けた！？」
心「何で…身体の自由はきかないはずだ」
あ「…動ける」
暴風の衝撃で洗脳が解け私の身体は自由となった
私はゆっくりと心操くんにまた近づいていく
心操くんがまたたくさん何か言ってるけど
私には何にも聞こえなかった
耳「な…なんかA…変じゃない？」
蛙「ケロ…もう洗脳は解けてるはずよ」
私の様子を見ていた相澤先生は
相「…まずいな」
私は心操くんの近くまで来ると両手を心操くんに向けた
相「マイク貸せ！」
プレゼントマイクからマイクを奪うと相澤は叫んだ
相「Aやめろ！そこまでだ！！」
しかしその声は届いていない
あ「あんたにも私の気持ちなんて分かんない
てゆーか…相手のことよく知らないで勝手に恵まれてるとか思ってる
お前の気持ちなんて分かりたくもないんだよ！！」
ﾊﾞｧｧｧﾝ！！！
私の両手から激しい爆風が起こり心操くんは一瞬にして場外の壁に叩きつけられた
そのまま気絶している
あまりの衝撃に静まり返る会場
プレゼントマイクが終了の合図を出しても私は止まらなかった
緑「Aちゃん…？もう終わってるよ！！」
八「どうしたのかしらAさん…！」
相「セメントス！！！」
相澤先生の声にセメントス先生が自身の個性で私を閉じ込める
しかしそれに触れ私は土砂崩れを起こし簡単に壊した
会場はざわめき出す
さらに私が両手を上げると空が真っ黒に染まり渦を巻き出して
両手を振り下ろすと物凄い衝撃で会場に雷が落ちた
ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫｫﾝ ｼｭｰ…
一気に黒い煙に包まれ
その数秒後、煙が晴れ見えたのは
真っ二つに割れた競技場だった
客「な…なんだこの子…」
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作者名：きい | 作成日時：2022年2月28日 19時
