元ヴィランでもヒーローになりたい (ページ11)

今日:13 hit、昨日:35 hit、合計:60,721 hit

◇ ページ11

一瞬でオールマイトは私たちのいる中央広場に移動して

相澤先生を抱き上げた

オ「相澤くんすまない」

そして危険な位置にいたデクくんたちと私も抱えられ

相澤先生の元に連れてこられた

オ「Aも遅くなってすまない

嫌なことを思い出させてしまった」

あ「ううん…来てくれてありがとうオールマイト」

オ「さぁみんな入口へ！

相澤くんを頼んだ、意識がない、早く！」

緑「オールマイト…！！」

私たちを連れていかれた死柄木弔は明らかにイライラしていた

死「最悪だよ…

あいつまで連れていかれた…

せっかく見つけたのに…どうすんだよ…」

オールマイトは1人であの脳無に向かっていった

私たちは相澤先生を抱えて入口へ向かう

デクくんはオールマイトが心配なのかチラチラ気にしながら

歩いていた

緑「Aちゃん！！相澤先生担ぐの変わって！！」

あ「分かった…けどまさかデクくん…」

緑「Aちゃんは絶対戻ってきちゃだめだからね！！」

そう言い残してデクくんはオールマイトの元に走っていった

あ「だめ！！デクくん！！」

蛙「緑谷ちゃん！！」

あ「だめだ…勝てるわけない…

梅雨ちゃん！！相澤先生を…」

蛙「だめよAちゃん！！

相手の狙いがAちゃんなのが分かっている以上

行かせられないわ」

あ「でもっ…」

蛙「飛び出していった緑谷ちゃんも心配だけど

ここはオールマイトを信じましょう」

あ「……分かった」

蛙「さぁ早く相澤先生を入口へ運びましょ！」

あ「うん」

階段を登っているとお茶子ちゃんたちが気づいて手伝ってくれた

下ではまだオールマイトが闘っていて

デクくんだけでなく爆豪くんたちも戦闘に加わっていた

あ「っ…オールマイト…」

オールマイトなんて活動限界とっくに超えているはず…

このままじゃまずい…

しかも私がここにいることは危険なのではないか…？

みんなと一緒にいたらまた黒霧が…

ぐるぐる考えているとふいに私の肩がたたかれた

あ「ﾊｯ」

麗「Aちゃん…大丈夫？」

あ「お茶子ちゃん…あ…相澤先生は」

麗「きっと大丈夫だよ」

その言葉に相澤先生を見ると

血だらけで左腕は死柄木のせいでボロボロに崩れかけて

右腕は変な方向に曲がっていた

あ「っ…ごめん…相澤先生っ…」

その場に泣き崩れると

お茶子ちゃんは何も言わず私の背中を撫でてくれた