好きだよ、杏寿郎２

真っ直ぐな愛 ページ9

杏:「…俺は今から厳しいことを言う

Aは両親を亡くしている

これ以上大切な人を失う姿を幼なじみとして見たくはない

あなたがもしAと一緒になっても

Aを悲しませてしまうかもしれない」




それは…凛太郎さんが身体が弱いからすぐに死ぬって言ってるの！？



私から見てもその時の杏寿郎の表情は少し怖いとおもった




あ:「ちょっと杏寿郎！！」




時:「杏寿郎さん…？」




凛:「たしかに…僕は長く生きられないかもしれない

それでもAさんとは一緒にいて良かったと

思って貰えるような毎日を過ごしたい！

あなた方が命をかけて戦っているのなら僕は

命をかけてAさんを笑顔に…幸せにします！」



あ:「凛太郎さん…」



杏:「…」



時:「…杏寿郎さん！

これ以上邪魔をしてはいけませんよ

私達も行きましょう」



杏:「…！そうだな！

鈴村さん、Aと仲良くしてほしい！」



最後はいつもの杏寿郎に戻っていて


2人は去っていった


その後ろ姿を見つめる私



鈴:「…Aさんはあの方がお好きなんですね」



あ:「えっ！」



鈴:「見ていて分かります

それでもさっき言ったことは嘘じゃないので…」



ニコッと笑う凛太郎さん



あ:「あ…///ごめんなさい…私は…」



凛:「いいんです

ただ…僕にもチャンスをくれませんか？

無理にあの方を諦めなくていい…

Aさんが僕のことを僕があなたのことをもっと知り合う時間がほしい

それでもAさんがあの方を忘れられないのなら

僕はその時諦めますから」



どうして…こんなに想ってくれるんだろう


この人の真っ直ぐすぎる愛に


私はなんだか胸が苦しくなった









杏:(俺は…何をしているんだ

鈴村さんに酷いことを言ってしまった

Aの隣に座る鈴村さんを見た時

怒りで全身が熱くなった

Aは…もう俺のことは好いてはいないのだろうか)



時:「…さん、杏寿郎さん…」



杏:「ﾊｯ どうした時雨！」



時:「…いえ…なんでもないです」

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