好きだよ、杏寿郎２

正直な気持ち ページ6

あ:「…鈴村さんはとても優しい方です

でも…今日出会ったばかりでいきなり結婚となると

素直に頷くことはできません

私はまだ鈴村さんのことをあまりよく知らないから



それと…



私は言わなければいけないことがあります。

私は…鬼殺隊の一員です」




鈴:「鬼殺隊…？」




あ:「その名の通り人を襲う鬼たちを討伐する部隊です

私はその中でも柱と呼ばれるリーダー的存在の役割を担っています


なので私はいつ命を落とすか分かりません

明日かもしれないし、明後日かもしれない…


だからずっと一緒にいるという約束はできません」




父:「鬼を…！

もしかしてその怪我はそのせいで…」



あ:「はい、先日の任務で

左手の感覚は全くありません

動かせるようになるかも分からない…


あと…両親は鬼に殺されました」




鈴:「鬼に…ご両親を…」




母:「大変だったのね…

Aさんのお気持ちも考えず私たちは…」



あ:「いえ…

あなた方はとても優しくて暖かくて

私も隠し事はしたくありませんので…」



鈴:「…あのっ！

た、例えAさんが鬼殺隊だとしても…

僕は見方が変わったりしません！

だからっそのっ…

友人としてっ…これからも僕の話し相手になってくれませんか！///」




あ:「鈴村さん…」




父:「Aさん、あなたはとても立派な仕事をしています。

息子もそんなあなただからこそ惚れたのでしょう笑」




鈴:「ほっ惚れっ!?///」




母:「鬼殺隊と聞いて驚いたけど…

私たちの気持ちは変わりませんよ

Aさん、これからも息子と仲良くしてくれませんか？」




…なんていい人たちなんだろう



あ:「…私で良ければよろしくお願いします

鈴村さん」



鈴:「凛太郎って呼んでくれませんか？」



あ:「凛太郎さん…？」



凛:「はい ﾆｺｯ」



凛太郎さんは嬉しそうに笑った


私が鬼殺隊だと知っても同じように優しく接してくれる






"そばに居てあげるよ"






そう言って貰えてるみたいで


私もなんだか嬉しくなった

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