優しさ ページ43
蝶屋敷に連れてこられてしばらくたつと
凛太郎さんは安定したようで眠りについた
後で凛太郎の両親が来て眠る凛太郎さんを見て涙を流していた
あ:「私がついていながら申し訳ありません!!」
すると2人は優しく笑って
母:「Aさんのせいじゃないわ
むしろ守ってくれてありがとう」
父:「Aさんが気に病むことは無いよ」
と言って抱きしめてくれた
その言葉に私は声を上げて泣いた
そして凛太郎さんはしばらく入院するらしく
両親がいるということで私は家に帰ることになった
外に出ると
そこにはいるはずのない姿が見えた
あ:「!!杏…寿郎?なんで…」
杏:「A!!帰るのか!!
凛太郎さんは大丈夫か!」
あ:「うん…とりあえずは大丈夫そう
そっちこそ…時雨さんたちは?」
杏:「2人とも大丈夫だ!」
あ:「そっか…
ごめんね、みんなを怖い目に合わせちゃった…」
下を向いて言うと足音が聞こえ視界に杏寿郎の足元が見えた
ゆっくり顔を上げると
杏寿郎が眉間に皺を寄せていて
杏:「なぜAが謝る!
鬼が来たのはAのせいじゃない!
Aは刀を持っていなかった
お前も怖かっただろう!
これ以上俺を心配させるな!
心臓がいくつあっても足りない」
私の頭を撫でながら杏寿郎は困ったように笑った
なんだか無性に泣きたくなって
気づけば両目から大粒の涙が零れていた
あ:「あれっ!?なんでだろ…
ごめんっ、すぐ泣き止むから…」
ゴシゴシと手で涙を拭いていると
その手を掴まれた
杏:「そんなにこするな、目が腫れてしまう!」
そして杏寿郎の手がゆっくりと伸びてきて
私の頬を優しく撫でた
杏:「Aはあまり泣かないからな
俺はAの涙には弱いらしい!」
杏寿郎はそのまま私を優しく包み込んだ
あ:「杏…寿郎?///」
杏:「…しばらくこのままでいいだろうか!」
少し強まる力
私はドキドキしながらもゆっくりと自分の右手を
その背中に回した
どのくらいたっただろうか
ゆっくり離れると何か言うでもなく
私たちは並んで歩き出した
無言のまま私の家に着くと
杏:「今日はゆっくり休むといい!
何かあれば遠慮なく言いなさい!」
と私の頭をなで凄いスピードで帰って行った
まだ身体には杏寿郎の熱が残ってる
あ:「諦めきれないよ…バカ…」
私の目からはまた涙が零れた
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衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!完結おめでとうございます!夢主ちゃんと煉獄さん良かったあぁぁ(;-;)途中どうなるかと思いました( ;∀;)素敵な作品ありがとうございました☆ (2021年5月6日 8時) (レス) id: 8b5abcedbd (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 完結おめでとう!!夢主ちゃんと結ばれてよかった…泣。 (2021年5月6日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - 完結おめでとうございます!よかった…煉獄さんと夢主ちゃんが結ばれて(涙)時雨さんも辛かったと思うけれど…やっぱり2人に結ばれてほしかったです(´- `*)素敵なお話をありがとうございました!! (2021年5月6日 6時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
けろっこ(プロフ) - 更新楽しみにしてましたー!幼なじみやっぱりいいですね!応援しています。 (2021年5月5日 20時) (レス) id: b68eed1631 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - 切なくて甘酸っぱいですね〜煉獄頑張って夢主に思いを伝えられるといいな〜更新頑張って下さい! (2021年5月5日 9時) (レス) id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2021年1月21日 5時