一方 ページ10
『ってことがあってな…』
もぐもぐと卵焼きを頬張る立花を見ながら今日あったことをざっくり話してみた。
んー
と言いながら立花は考える素振りをする。
「それさぁ、絶対Aに気あるやん」
急に意味わからんこと言うやん。
『いや、今日会ったばっかやし』
「でも宮侑って自主的に女の子に話に行ったりせんのやろ?」
『知らん…けど、隣の席やし当たり前やろ』
「いやどんな顔しとんそんな嫌か」
私の顔を指さしながら笑う立花。
そんな顔しとったんか。
「まぁAは男嫌いやもんな」
そう。私は男が嫌い。
理由は私の元お父さんに原因がある。
お父さんとも呼びたくないくらい嫌い。
どうせ男はみんなそんなもんなんやって
歳重ねる度に分かってきた。
『…男なんてみんな1枚皮剥いだら一緒や』
「いつかあんたにもそう思わせんようにしてくれる男現れたらええな」
立花は優しい笑顔を私に向けて言うてくる。
『そやな』
私も微笑み返して言うてみる。
ほんま、
いつかそんな人が現れたらええんやけどな。
そのために
私も心開いて行かなあかん
やから、男克服頑張んねん。
ちゃんとやんねん。(信介の移った)
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作者名:elkidu_0808 | 作成日時:2021年1月6日 18時