貴方とは付き合えません！【宮侑】 (ページ4)

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名前呼びページ4

あれ意外と素直なんか？
んなわけあるかい。

初対面で喧嘩売ってくる男やで。

『水迅』

「え？」

『水迅』

つんぼなん？

思わずそこまで言いよって慌てて口を塞いだ。

ちらっと宮侑を盗み見すると困ったような顔をしている

「いや、ちゃうて。下の名前は？」

え、なんで下の名前教えなあかんの？

まぁ拒否る理由は無いけど

いつか知られるやろうし。

『…A』

「ほうか。よろしくなAちゃん」

ニヤッと悪い顔して急な下の名前呼びに鳥肌がたった。

『名前呼び、好かんわ』

嫌すぎてつい言ってもた

「なんでなん？」

『やから、さっきも言ったやん。男得意や無いねん』

私が目を合わせようとせんから顔を覗き込んでこようとしてくる。

(どうしようこの状況)

「…あ、おった。Aー」

と聞き覚えのある声が。

そこには背の高い近所の

『あ、信介！』

私は席をたって信介の所までいく。

『なに、どしたん？』

「今日部活長引くから先帰っといてくれんか」

信介と私はほぼ毎日登下校は一緒にしている。

『そうなん！おっけ！頑張ってな』

と手を振って信介も帰って行った。

それ伝えるためだけに2年の校舎まで来てくれるんか。

席に着くと隣から気の所為か？

すっごい圧を感じる。

宮侑の方を見ると

すっごい睨んできよる。