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偶然 ページ9

だが、これで反応して違ってたら私は完全に恥ずかしい奴だ。


もしかしたら私以外にも「マッキー」というニックネームの人もいるかもしれない。


私は周りの反応を待った。しかし、「マッキー」らしき人は反応いない。


「もう無視せんといてよ」と先程の男性に肩を叩かれた。


私のことだったのか。「すみません」と言いながら振り返ったら、徳井さん(チュートリアル)がいた。


徳井「良かった、本人やった。人違いや思うて心配したやん」


貴方「その言葉、そのままそっくりお返しします」


一瞬、真司郎だと思った皆さん、期待させてすみません。徳井さんでした。


徳井「俺より與くんの方がよかった?」


貴方「声に出てましたか」


徳井「うん」


そう言って徳井さんは急に拗ね始めた。うわー何か可愛い。


貴方「そんなことないですよ」


徳井「良かった」


と言って安心したように彼は微笑む。


いいですね、彼が数々の修羅場を貫いてきたこそ出せる大人の雰囲気というのは。


徳井「向かい座って良い?」


貴方「はい」


そう言って彼は向かいの席に座った。


やっぱり向かいの席の方が相手の顔もよく見えるし、コミュニケーションも取りやすい。


あちらの隣同士で座っているカップルよりもよっぽど良い座り方だ。


ここから沈黙が流れる。嫌ね、この沈黙。徳井さん何も言ってくれないのかしら。


あなた芸人なのに。まあいいか、人見知りなところもあるんだし。疲れてるんだろうな。


貴方「徳井さんはどちらへ?」


徳井「実家。帰省しにな。マッキーは実家こっちちゃうよな?」


貴方「ええ。ナガシマへ家族旅行です」


すると、丁度良いタイミングで機械が鳴った。


貴方「あ、出来たみたいなんで行きますね」


私はリュックの中身から貴重品だけ取って、別のバッグに入れて持って行った。


徳井「あ、置いてってええよ。俺見張っとくわ。運ぶん大変やろ?」


貴方「......じゃあお願いします」


徳井「うん、わかった」


私は機械をカウンターへ持って行き、きつねうどんを受け取った。


慎重に運びながら、席へ向かう。


徳井「おかえりー」


貴方「ただいまです」


私はおぼんをゆっくり置いて、席に着いた。


貴方「徳井さんは食事はもう済まされたんですか?」


徳井「ううん、まだ」


貴方「だったら整理券取りに行けばよかったのに」


徳井「席取られたら困るし」


何て紳士的な人だ。私なら絶対食券を取りに行っているであろう。

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Rinq (* ´ ▽ ` *)(プロフ) - 頑張ってくださいね( *´艸`)わたしも、小説書こうかなぁって、いま、考えてます。更新頑張ってね応援してます(* ´ ▽ ` *) (2017年5月30日 23時) (レス) id: a75720872a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西木野海未 | 作成日時:2017年5月17日 19時

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