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好き ページ33

園田side


てっぺんについて、アイランド富士はゆっくりと回り始めた。

まず最初に見えたのは、水上イルミネーション。長さ約120mくらいの長さだ。


彼女は徳井さんとは何もないと言っていたが、本当かどうかは疑わしい。

実は彼女と徳井さんは2008年くらいかな......熱愛報道が出ていた。

当時、双方は否定していたが。

現在になってツーショットをアップするとは怪しい。何かあるんじゃないのか。

もしかしたら、徳井さんが彼女を狙ってる?


園田「Aちゃん」

貴方「はい」

園田「Aちゃんは徳井さんのこと好きじゃなくても、

徳井さんはもしかしたらAちゃんのこと好きかもな」

貴方「そんなことないと思います」


園田「そりゃあ、自分が気づかないだけやと思う。

カッコいいし面白いよなあ、徳井さん」

貴方「そうですか。カッコいいですよね。


でも私は、園田さんが好きですですけど」

園田「えっ......」


You side


ついホロッと口から本音が出た。そこから気まずい沈黙が再び流れる。

夜景のことよりも、園田さんのことが気になって仕方ない。


貴方「あの、好きと言っても恋愛的な意味じゃなくて、人としての意味で......


何て言えば良いのかしら」

悶々と頭を悩ませる。人に気持ちを伝えるのってこんなに難しいものだっけ。

彼といると自分の知らない自分が次々と目覚める。

彼に対してどのようなキャラでいるべきなのかもわからない。

ツッコミなのかボケなのか、サディストなのかマゾヒストなのか......わからない。


他人に対してはある程度キャラは設定できるのに、彼だけに対してはどんな自分でいるべきなのかわからない。

ツッコミもボケも出来ないし、サディストにもマゾヒストにもなる。

むちゃくちゃつまらない人間じゃないか。


園田 side


「園田さんが好きです」という言葉に一瞬、期待してしまった自分がいた。


彼女からしたら、そんなの無意識に言っているに違いない。

天然のプレイガールやな、と俺は思った。

多分、彼女の無意識の態度で彼女の虜になった男は数多くいることだろう。


彼女が大学時代の時は、よく彼氏についての相談も乗っていたし、

大学を卒業してからだって熱愛報道はたまに耳にする。


やっぱり彼女は高嶺の花だ。

彼女の仕事仲間や友人だって、男前で面白い人ばかりなのに何故俺なんかと仲良くしてくれるんだ。

ここでこうして隣でいてくれるだけでも奇跡なのかもしれない。

悲恋→←関係ない



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Rinq (* ´ ▽ ` *)(プロフ) - 頑張ってくださいね( *´艸`)わたしも、小説書こうかなぁって、いま、考えてます。更新頑張ってね応援してます(* ´ ▽ ` *) (2017年5月30日 23時) (レス) id: a75720872a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西木野海未 | 作成日時:2017年5月17日 19時

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