マジか ページ31
貴方「へえ。園田さんって三人兄妹でしたっけ?結構な大家族ですね」
園田「うん。その兄妹の家族も参加やから......結構な人数やろうな」
貴方「うちも同じです。父と母と私と、姉一家とその姉の旦那の兄一家と......」
園田「Aちゃんだけ独身やん」
彼は笑いながら言った。
貴方「悪かったな。園田さんは兄妹に独身いるんですか?」
園田「おるおる。兄は既婚者で子どももおるけど、妹は彼氏連れてるけど、まだ独身やで」
貴方「でも、ご家族に会ってるってことは妹さんももう結婚間近なんじゃない?」
園田「そうやな。妹、今日プロポーズするって言ってたし」
貴方「お正月にプロポーズとは強者ですね。園田さんも結局独り身ですよね」
園田「あれ?気づいた?」
ハハハと彼は笑った。
そして我々は、光のトンネルまでやって来た。
貴方「ここが噂の光のトンネルか」
園田「綺麗やな」
たくさんの人々がトンネルで写真を撮っている。
私はトンネルの真ん中くらいに来たときに、ふと立ち止まった。
園田「どうしたん?」
貴方「写真撮っていいですか?」
園田「いいよ。撮ってる人いっぱいおるな」
私はスマホを取り出して、自分の顔とイルミネーションを映した。
貴方「園田さんも一緒に撮ってもらっていいですか?」
園田「うん」
彼はあまり自撮りというものは慣れていないらしく、表情は固くぎこちない。
可愛いな。何か可愛い。
真司郎に送っておこう。
私はささっと真司郎にLI○Eを送った。
園田さんに笑いかけて「行きましょう」と言って再び歩き出した。
與 side
お風呂からあがってビールを呑んでいたら、マッキーからLI○Eが来た。
「なばなの里の写真です」って送られて来たのは、綺麗なイルミネーションの写真。
画面をスクロールしていくと、一番下に衝撃的な写真があった。
園田さんとのツーショットがあったからだ。
ただでさえ徳井さんの写真で結構なダメージ喰らったのに、そのうえに園田さんって......
二人、本当に付き合いたてのカップルみたいだ。
もう俺のHPはないようなものだ。
新年早々、こんなunluckyなことが連続するとは、今年は大丈夫なんやろか。
明日、少し遅い初詣に行って、おみくじ引いてみよう。
「なんで園田さんと一緒なん?」と俺はメッセージを送った。
「園田さんもたまたま同じところ旅行来てて、一緒に回ろうと私が誘ったんだ」と返ってきた。
マジか。
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Rinq (* ´ ▽ ` *)(プロフ) - 頑張ってくださいね( *´艸`)わたしも、小説書こうかなぁって、いま、考えてます。更新頑張ってね応援してます(* ´ ▽ ` *) (2017年5月30日 23時) (レス) id: a75720872a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西木野海未 | 作成日時:2017年5月17日 19時