START:DASH!!〜5〜

お買い上げ ページ21

白のトップスとボーダーのトップスと、赤紫のトップス、


あと胸にハートのデザインがあるトップスも購入した。


これで一体いくらなのかしら。


私の服をお買い上げした後は、それぞれ別行動となった。


善子と絵里さんの既婚者、子どもいる組と私と母でね。


私と母はそれぞれ欲しいものを見に行った。


母「A、こっちとこっちだったらどっちが良いと思う？」


貴方「え？どっちでもいい」


母「お願い、決めて」


貴方「じゃあ、こっちかしら」


母「う〜ん。でもこっちも捨てがたいのよね〜」


じゃあ何故私に聞いたんだ。これも女の買い物あるあるかしら。


迷いに迷って、母はやっとスカートをお買い上げした。


貴方「女性って何故服ごときにそんなに迷ったり、お金掛けれたりするのかしら」


母「さあ？でも何故かしら、いくつになってもお洒落をするということは楽しいし、


服着てるだけでも幸せなのよね」


貴方「そりゃ、服着てなきゃ公然わいせつ罪ですよ」


母「そういう意味じゃなくて。お洒落はAの趣味で例えればコスプレのようなものかな。


コスプレはキャラになれるけど、お洒落はまた普段と違う自分というものになれる。


自分の知らない自分というものを深く引き出してくれるのかも。


服の組み合わせは自由自在だし、服だけじゃなくそれにプラスして帽子だったりバッグだったり靴だったり


何通りもいろいろ組み合わせができるしね」


貴方「確かに色んな種類あるわよね。


よく考えれば、服の種類ありすぎて頭爆発して、服選びがいい加減になってただけかもしれない」


母「難しい理数系の問題は頭爆発しないのに？」


貴方「それとこれとは別。だってその問題にはしっかりとした正解があるけど、


お洒落って何が正解なのかしらね。


例えば、ある人はその服をお洒落と思っても、また別の人はダサいって思う人もいるし」


母「確かにそう考えると難しいわね。


やっぱり服選ぶ際には、客観的な目も必要だと思うわ。


自分では似合ってるか似合ってないかとか、わからない場合があるから」


貴方「私も最近、服買う時は友人に付き合ってもらってるわね」


母「宇野さんか伊藤さん？」


貴方「ええ。でも千晃はたまに奇抜なもの好むときがあるから付いていけない。


参考にさせていただいてるのは実彩子とか渡辺直美ちゃんとかかしらね」


久しぶりに母と深イイ話をした。


やはり年取ったってボケてきたって、母は母なんだな。

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