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デート(仮) ページ17

貴方「お、おう......」


やっぱり嫌ね、年上を呼び捨てって。


徳井さんが器をカウンターへ返しに行った。私もそれに付いていく。


ん?例のアベック(カップル)の彼女の方がこちらをじっと見ている。


ちょっと頬を膨らませてこちらを見ている。


私の美しさに嫉妬したのか、私が徳井さんという彼氏(仮)を連れているのが悔しいのか、


それとも、自分の彼氏が徳井さんレベルじゃなくて怒ってる?


理由は何でもいいわ。私は今、ぼっちじゃないし。


徳井「あっちばっか見てるけど、どうしたん?」


貴方「いえ」


徳井「Aはあっちのカップルみたいにベタベタしてる方が好きなん?」


貴方「いえ、今の距離で丁度良いです」


徳井さんが食器をカウンターに返した後、我々は店頭に並んでいるお土産をずらっと見た。


私はパーキングエリアに来たら、毎回毎回ご当地ストラップを見るのが習慣になっている。


徳井「A何か欲しいもんある?」


貴方「お茶だけ。よ、義実は何かあるのかい」


徳井「話し方変わってへん?」


貴方「そ、そんなことないです」


徳井「じゃあ俺はミント買っていい?」


貴方「ええ」


とりあえず我々は商品を持ってレジに並んだ。


徳井「地味に列長いなあ」


貴方「ええ」


店頭は少し混んでいるため、私は徳井さんと少し密着している形になる。


......何て拷問だ。何なんだこの胸の高鳴りは。


まあ、これがメンバーだったらこのような刺激は味わえないだろう。


彼に偶然に会えた今日という日に感謝だ。


彼とはレジで会計を済ますまで密着したまま無言だった。


レジを後にして我々は駐車場へ出た。


そこでやっと徳井さんが喋った。


徳井「どうする?俺らが元旦で二人で歩いてる姿、週刊誌に報道されたら」


貴方「困りますね。でも、私とメンバーがガチで付き合ってると思ってるファンには

これが現実だということを見せつけられるんで、ちょうど良いです」


徳井「そっか。じゃあ、俺もう行かな。じゃあな、A」


そう言って彼は私の頭を撫でた。本当に彼はズルい。


これが私だからいいものの、他の女だったら完全に惚れているところだ。


私も一時期、虜になってしまったことがあるんだが......


これは誰にも言ってないから、私だけの秘密だ。


徳井「変やな。Aあんまり今日チョロくない」


貴方「私はいつも通りです。じゃあね、義実」


そこで我々は別れた。

忘れてた→←彼氏(仮)



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Rinq (* ´ ▽ ` *)(プロフ) - 頑張ってくださいね( *´艸`)わたしも、小説書こうかなぁって、いま、考えてます。更新頑張ってね応援してます(* ´ ▽ ` *) (2017年5月30日 23時) (レス) id: a75720872a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西木野海未 | 作成日時:2017年5月17日 19時

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