彼氏(仮) ページ16
貴方「何考えてるんですかね、スタッフは。
あのパフォーマンスは宇野先輩と浦田先輩にしか出来ないですねえ」
私はクスクス笑いながら言った。
徳井「マッキーの映像は見つからんかったけど、やったことあるん?」
貴方「ないです!私の見て誰が喜ぶんですか。
スタッフから『お前はデカイから論外』って言われたんですよ」
私は可笑しそうに笑った。
徳井「世の男子は喜ぶんとちゃうかな〜」
貴方「徳井さんは?」
徳井「別に写真集で十分やな」
あーっ、あれか。ちょっとエ□いやつあった気がするが、ここは嘘ついておこう。
貴方「別にあれ大してエ□くないですけど」
徳井「えー、ホンマにそれ思ってる?」
貴方「ええ」
徳井「わざとらし」
そう言って彼は笑った。どうやら見抜いているようだ。彼は一枚上手だな、ズルい人。
直也よりももう一枚上手だ。
貴方「まあ、メンバー以外とだったらやってもいいかなあ、何て考えてます」
徳井「何でメンバー以外?」
貴方「しっくりこないんですよね」
徳井「まあ、メンバー以外とやるとして、いつ披露すんねんって話になるけどな」
貴方「......Black Wingでエ□い曲作って
で、MVで濡れ場ちょっとやるくらいですね」
徳井「じゃあ俺とやる?」
貴方「ええ、私がそんな曲作ろうと思ったらね」
徳井「そうや。俺もうそろそろご飯食べ終わるんやけど、まだ時間ある?」
貴方「ええ、ありますが」
徳井「お土産見てっていい?」
貴方「何か買うんですか?」
徳井「見るだけやけど、デートらしいことしてへんし」
ん?デート?あー、仕事の話に夢中になりすぎて彼が仮にも彼氏役だというのを忘れていた。
そういえばあの不快なカップルは何をしているのかしら。
うわー、食べ終わったというのにまだイチャイチャしてやがる。
他の客迷惑そうにしてるからやめなさいよ、全く。
あ、でもこちらには徳井さんという仮のカッコいい彼氏役がいるんだった。
徳井「仮にも俺が彼氏ということで、じゃあ俺のこと名前で呼んでみよか」
貴方「何故」
徳井「いいから」
先輩に呼び捨てはさすがに戸惑う。いくつ離れてると思ってるんだ、13よ。
徳井「呼んでくれんかったら俺、ずっとここにおるけど」
貴方「よ、義実......さん」
徳井「『さん』いらんねんけど......まあいっか。行こう、A」
彼も私をニックネームじゃなくて名前で呼んでくれてるわ。私もこれに乗っかるか。
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Rinq (* ´ ▽ ` *)(プロフ) - 頑張ってくださいね( *´艸`)わたしも、小説書こうかなぁって、いま、考えてます。更新頑張ってね応援してます(* ´ ▽ ` *) (2017年5月30日 23時) (レス) id: a75720872a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西木野海未 | 作成日時:2017年5月17日 19時