START:DASH!!〜5〜

行くな ページ14

徳井さんが戻って来た。私の愚痴タイムもここまでか。


貴方「あの、私もう食べ終わったんでお先です」


徳井「ええ〜もうちょっとおってよ」


貴方「いや、でも」


徳井「ちょっと今一人寂しいねん、お願い!!」


なんだ、この放っておけない感じは。何か可愛い。


貴方「はあ、わかりました。食べ終わるまで一緒にいます」


徳井さんは向かいに座ってただひたすら朝食を食べている。何なんだ、この気まずい沈黙は。


貴方「徳井さん、食べながらでいいのでちょっと仕事の話聞いてもらっていいですか」


徳井「どうしたん？」


貴方「だいぶ前にAAAがしゃべくりに出た時のことって覚えてます？」


徳井「うん、よう覚えてる。内容ほぼ下ネタやったやんな！」


貴方「言わないでください、それ黒歴史なんで」


徳井「他の女の子は下ネタに対応してた気するけど、マッキーだけ無反応やったな」


貴方「私、下ネタってあんなオープンに話すよりコソコソと話す方が好きなんですよね、


いけないこと話してるって感じの背徳感があるから」


あれから徳井さんは下ネタ話すときは私に合わせて、囁くように話してくれる。


って、そんなことはどうでもよくて。


貴方「私達ってあれから進歩したんですかね」


私の質問に対して彼は少し考え込んだが「ごめん、わからん」と返ってきた。


貴方「そうですか......」


徳井「マッキーは自分自身ではどう思うん？」


貴方「私？私は大して進歩しているようには思いませんね」


徳井「紅白も出てんのに？」


貴方「ええ。デビューから今まで思ったように売れなくて......


あ、でも『恋音と雨空』は結構売れた気がしますけど。


今AAAって『仲が良いグループ』として売ってるんですけど、徳井さんはこれについてどう思います？」


徳井「俺は勿体無いと思うなあ。


だってマッキーはもちろん、西島くんも宇野ちゃんも浦田くんも歌上手いし、


日高くんのラップもクオリティ高いし、末吉くんのアクロバットやダンスのパフォーマンスも凄いと思うよ。


せっかくメンバーそれぞれ才能あるのに、勿体無いよな」


貴方「やはり。AAAって男女混合ならではでカップル演出あるんですけど、

その演出をマジに受け取ってるファンが一部いるみたいなんですよね。


で、ネットで組み合わせを変えて誰と誰が付き合ってるみたいな」


徳井「ああ、よう聞くな。今はどうなん？」


貴方「だから今も昔もメンバーとは付き合ってません」

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