START:DASH!!〜4〜

勘違い ページ46

あっ、そっちの意味のカッコいいか。


確かに俺はそれも不思議だ。彼の演技力はいかがなものかはしらないが、笑いのセンスは確かにある。


一度彼が「芸人を目指していた」と聞いたことはあるが、何故諦めてしまったのだ。


だが、もし彼が芸人になっていたら、俺らと出逢うこともなかったんかな。


もしマッキーが彼と出逢ってなかったら、今頃誰を好きになってたんだろう。


......いや、何を考えてるんや俺は。


第一、メンバーに恋愛感情を持つことはない、と言っていた彼女だから


俺のことなんて好きになるはずがない。


貴方「真司郎お疲れ」


與「うわっ！ビックリしたー」


貴方「何故」


與「ちょっとお前のこと考えてて」


貴方「ふーん。どうせ『ほんっと腹立つよね、コイツ』みたいなこと考えてたんでしょ」


與「まあな」


実際、こいつは腹立つけど俺があんなこと考えてるなんて、こいつに知られたくない。


絶対に知られてはならないことだ。


貴方「ねえ、真司郎。さっき直也と参拝を済ましてきたところなんだけど


本当に彼が意味不明なのよ」


與「俺はマッキーの方が意味不明や」


貴方「あっそう。何故か直也の願い事の二つの内、一つが『私に春が訪れますように』ですって。


変じゃない？そんなの仕事第一の私には全くもって無縁なのに」


與「そうやな」


どうやら直也くんは彼女の気持ちには気づいているらしい。


でもそこで敢えて言わないのが直也くんらしい。


彼女がずっと自身の気持ちに気づかなければいいのに。


そう思う俺は堕天使よりも、ずっと悪い。完全なる悪魔だ。


普段、彼女を悪魔だとからかっている資格ない。


貴方「まあ、仕事ばっかりでもあれよね。ちょっとの刺激はいるのかもしれない」


與「ふーん」


貴方「真司郎もほら、好きな人とかいないわけ？」


與「残念ながらいない」


貴方「そう。真司郎は結構こだわりがあって面倒臭いところあるからな。


年上の優しい人が丁度良いんじゃない？」


與「その言葉、そのままそっくりマッキーに返すわ」


貴方「一体どういう意味で」


與「そのままの意味やん」


彼女が言う、俺のお似合いの人は彼女とは正反対だ。


まあ確かに、彼女よりも年上の優しい人の方が相性良さそうだし、人間関係を円滑に運ぶことができるだろう。


ちょっと待て。さっきから俺が彼女のことを好きみたいな感じになっている。


そんなわけない、そんなわけない。俺は頭を抱えた。

変なの→←悪い

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーキャラ

松浦果南(ラブライブ！サンシャイン!!)

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