START:DASH!!〜4〜

は？ ページ44

西子「だってぇ、西子、園田さんのこと絶賛狙ってるんだもぉん」


貴方「は？」


私は一瞬、本気で彼を睨み付けてしまった。彼が本当に何言ってんのかよくわかんない。


西島「いや、何マジになってんの。冗談だって」


貴方「よかった〜」


流石に冗談キツいぞ、彼は。


西島「えっ？良かったってどういうこと？園田さん大して興味ないんでしょ？」


西島はニヤリと笑いながら聞いてくる。


いつも笑顔が魅力的な彼だが、今はその笑顔がとても腹立たしく思える。


直也side


西島「本当のところどうよ？」


貴方「なんとも思ってないです」


西島「またまた〜」


貴方「もう、うるさい！」


耳まで顔を真っ赤にしながらAは言った。その姿はまるで茹でダコのようだ。


普段、自信家の彼女が茹でダコになる姿を見るのは、とても新鮮だ。


その姿が面白くて少し笑ってしまった。


ちょっと困ってる様子だから助けてやろうかな。この前奢ってもらったお礼も含め。


直也「A！もうそろそろ撮影だからスタンバイしてって！」


貴方「あ、はい。にっしー、本当に彼のことは何とも思ってないから」


彼女はにっしーにそれだけを言い残して、こちらに小走りでやって来た。


貴方「で、撮影まであと何分よ？」


直也「ごめん、今千晃と秀太が撮影中だからまだ掛かるかも」


貴方「えっ。じゃあさっき私呼んだのって」


直也「特に用事ないよ。ただ、Aが困ってる様だったから」


貴方「うわあ、ここに神が降臨なさった」


彼女は俺を称えるような眼差しで見た。それはまるで上目遣いのようだ。


実際、上目遣いでもなんでもないし、ただ俺の顔を見てるだけだが。


こいつは身長はこのくらいがちょうどいいから、梨子ちゃんみたいに170にならないで欲しいんだけどな。


直也「で、園田さんのこと実際どう思ってんの？」


貴方「は？なんで直也も」


彼女は少し嫌そうな顔をする。


直也「もしかして園田さんのこと嫌い？」


貴方「そんなわけないわよ！いつもお世話になってるし。


嫌いってどんだけ他人不幸なのよ私は」


彼女は必死に否定した。これは確定だな。


これは外部の人間が口出しするより、本人が自分の気持ちに気が付くのが一番だと思う。


ここは暖かい目で見守っておこう。


後でにっしーにもその事を話しておこう。


貴方「私のことばっか聞くけど、あなたはどうなのよ？」


直也「ここは企業秘密使う」


貴方「えっ。それってズル＿＿」

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革ベルト

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