START:DASH!!〜4〜

誤解 ページ43

直也「女子から見たら運動神経ない子ってあんまり魅力ないけどな」


貴方「運動神経だけが全てじゃないわよ。足速いから何なの？


アスリートになるわけでもないのに、将来何の役に立つわけ？


まず第一、大人は適度な運動さえしてたらいいのに、


体育みたいにあんなバリバリ運動したら余計筋肉ついてスタイル悪くなるわよ」


西島「負け犬の遠吠えですね」


貴方「ちょっと彼殴っていいかしら」


直也「女の子が殴るとか言っちゃダメ」


貴方「あ、はい」


さっきの西島の発言は物凄くイラッとした。


学生時代、体育の時間にチームプレイでどれほど文句を言われたことか。


こっちだってふざけてプレイしてるんじゃない。本気でやってるんだ。


運動神経は良い彼には私の気持ちは微塵もわからないだろう。


いけない、またひねくれてしまった。心がひねくれたら顔までひねくれてしまう。


今は仕事中だからそれだけは絶対に避けたい。私は深呼吸をして気持ちを切り替えた。


直也「そういえばA、好きな人いるの？」


貴方「好きな人？えっと＿＿」


すると、撮影を終えたであろう真司郎が背後から、


「マッキーはおるよな、好きな人」と言った。


話を聞いていた私と真司郎以外のメンバー全員が「えっ！？」「は！？」と目を丸くした。


千晃「どういうこと！？聞いてないんですけど！」


宇野「なんで前の女子会で言わなかったの！？」


人の恋の話に凄く興味津々な二人から質問攻めを喰らった。


貴方「いや、誤解だって！」


千晃「なーんだ嘘か〜」


貴方「そうよ、嘘よ。何デタラメ言ってんのよ、真司郎は」


私がそう言うと、さっきまで興味を示していたメンバー全員がどこかに退散していった。......直也以外ね。


貴方「ごめんね、直也。真司郎が」


直也「いいって」


與「マッキー嘘付かんでええのに。好きじゃなくてもせめて気になる人はおるやろ」


直也「ええっ！？誰よ！？」


＿＿オカマ口調になってるわよ、直也。


貴方「違う、あの人は気になってなんかないの。絶対違う」


私は必死に否定した。


直也「えっ。気になってもないのに、なんで顔真っなの？顔真っ赤ってことは＿＿」


貴方「違う、そうじゃないの！本当に興味もないから！」


西子「なーんだAちゃん好きな人いないのね！良かったぁ」


貴方「ちょっと何言ってんのかよくわかんない」


サンドウィッチマンのネタを見てる人なら私がさっき言ったセリフはわかるかな。

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