START:DASH!!〜4〜

邪魔 ページ37

貴方「だから私は絶対、メンバーに恋愛感情を持つことはないわ。


まず公表されるとこっちも仕事しにくいわ。


交際していることを公表されたら余計に。


仕事に私情を持ち込んで公私混同してる奴は邪魔ね。いらないわ。


パフォーマンスの足引っ張る奴の次にいらない」


與「えっ。誰かパフォーマンスの足引っ張ってる奴おるん？」


貴方「安心してください。今のところいませんよ。


だから真司郎も気を付けなさいよ」


與「どうする？実は私達付き合ってますってメンバーの誰かが明日発表したら」


貴方「とことん軽蔑するわ」


與「友香里でも？」


貴方「今は在籍してないから問題ないけど、在籍当時だったら軽蔑してたかもしれない。


さっきから変な質問ばかりしてるけど、何そういう人がメンバー内にいるの？」


與「おらんよ。だからもしもの話やって」


貴方「そう、良かった。発表する時は結婚する時で良いわよ。


電撃結婚みたいなんで怪しまれるかもしれないけど」


與「でも離婚したらどうする？」


貴方「余計気まずいわね。せめて解散するまでは離婚しないでいただきたい」


與「そうやな」


しかし園田さんがAにお土産の礼を言った時、


なぜ俺はわざとらしく自分が貰った土産物の話をしてしまったのだろう。


そこは別に俺は園田さんに張り合わずに黙っておいたら良かっただけだ。


それなのに張り合ってしまったのは、彼女が園田さんと話すのを阻止するためなのか？


いや、そうなったら俺が園田さんに嫉妬していることになるし、


彼女に恋愛感情を抱いていることになってしまう。


いやいや、そんなわけない。俺が彼女に恋愛感情を抱くとか絶対ない。


あり得ない。俺は必死に頭の中で否定した。



You side


今日の真司郎はどうも様子がおかしい。


さっきから変な質問をしてきたりと。


どうも怪しいぞ。もしもの話と言うが、実際のところどうなんだろう。


それよりもさっき彼が園田さんのことを聞いたせいか、


園田さんのことが頭にこびりついて離れない。


ついつい彼のことを思い出してしまう。


私が彼を気にかけたのは、AAAがストリートライブをしていた時期だっただろう。


何故気にかけたかって聞かれたら困るが、


彼の周りにはいつも人が何人かいた。私から見たらそれは羨ましい限りだった。


普通、芸能人よりスタッフの周りに人が集まるってあまりあり得ない事だ。


いや、私がまだ若手だったから囲まれる事はなかった。

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