START:DASH!!〜4〜

気になる人 ページ32

スタジオに戻った我々は缶やペットボトルの蓋を開けて、グッと飲み干す。


與「マッキー、そのコーヒーどうするん？」


貴方「あっ、そうだった」


私はその缶コーヒーを音響の機材の前に座って黄昏ている彼に私に行った。


貴方「あ、お疲れ様です」


彼「ああ、お疲れ様。いつもごめんな、Aちゃん」


貴方「いえ。私の好意でやっていることです」


先程言っていた彼というのは、私達のラジオ番組の音響スタッフのことだ。


名前を園田明という。年齢は三十二歳。私より七歳年上だ。


容姿はどんな感じだろうか......黒髪で顔は福士蒼汰に似た男だ。


ただ、雰囲気は俳優というより芸人っぽい。


体型はガリガリで、かつてスキップしただけで骨にヒビが入った。


よく彼が体を動かす時は、周りに緊張が走る。


だが彼は小中校とずっと野球をやっていたので、運動神経は悪くない。


彼は前はいつもお金に困っているようだった。


別に金遣いが荒いとかそういう訳ではない。実家が元々貧困家庭だった。


借金をしていたとは聞いたことはあるが、今は無事返済しているようだ。


今は大して困っていなさそうだが、昔からの癖なのか、ついつい彼に何か奢ってしまう。


與「へえ、珍しいな。マッキーが誰かに奢るって」


貴方「えっ？そんなことないわよ」


與「だって直也くんに奢るって展開になったときも嫌そうやったやん」


貴方「まあ、人による」


園田さんは缶コーヒーを飲み干した。


園田「美味しかった！ありがとうな、Aちゃん」


彼は満面の笑みで私に言った。


貴方「い、いえ」


何故か私は顔を赤くしてしまう。


別に彼が好きとかそういう訳ではない。


まあ、彼の笑顔は人懐っこいというか、癒しを与えるものを持っている。


彼自身の性格も癒し系でのほほんとしているからだろう。


彼の家柄は私とは対照的に裕福ではなく、はっきり言って貧乏だった。


彼はもやしだけが鍋に入っている料理をすき焼きだと勘違いしていたらしい。


高校は奨学金で進学したが、大学には行かず高校を卒業してすぐにこちらの業界に来た。


彼はまだ貧乏性が抜けきっていないのか、飲み会に誘っても


お金が勿体無いからと、未だに断ることが多い。


でも彼の性格からか、上には可愛がられて奢って貰うことが多いから


飲み会に参加しなくてもなんだかんだで周りとは上手くやっているようだ。


何故か私は彼を一目置いている。何故だろうな。

色恋沙汰→←パシり

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革ベルト

ラッキーキャラ

松浦果南(ラブライブ！サンシャイン!!)

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