いいの.......？ ページ9
Aをもう一人にさせたくないし
私が守らなければいけない。
これは私が初めて少数派を
貫いた瞬間だった。
You side
宇野「ねえ.......！」
実彩子が震える唇で声をあげる。
皆実彩子の雰囲気からして、
彼女が大事な話をしようとしているのを察した。
直也「どうした、宇野ちゃん？」
宇野「ねえ、Aのことなんだけど、
私たちって本当にこのままでいいのかな？」
にっしーが体をビクッとさせる。
リハーサル前と今ので、ますます
彼も敵か味方かわからなくなってしまったではないか。
日高「罪を犯した者には罰を与える..............
これは当たり前のことでしょ？」
日高は理屈っぽく言った。
他の皆も「そうだよ」と賛同する。
ああ、これが多数派の悪いところだ。
人数が多いから、という点だけで
自分たちが正しいと正当化しようとするのだ。
そして少数派を排除しようとする。
なぜ討論をして解決しようとしないのか。
実彩子はこんなのに負けそうになっていたのか。
しかし、にっしーだけは「そうだ」とも
何も言わずに、酒を一口飲むだけだった。
彼は私のヒエラルキーの中から、
中ボスではなく、どこにも属しない
「敵でも味方でもない」ポジションになった。
そして実彩子は皆の「そうだ」に
負けそうになっている。
頑張れ、と私は心のなかで応援した。
そもそも真のラスボス･日高が言ったことの
何が正しいのか。
真のラスボス･日高はそんなに偉いのだろうか。
実彩子は負けじとと震える唇で言い返した。
宇野「でも、皆がすぐにでも
罰を与えるのを止めるような証拠はちゃんと持ってるから」
宇野side
多分メンバーはそれほどの証拠がない限り
信用はしてくれないだろう。
元スタッフAが「Aが社長に変な噂を流し込んで辞めさせた」
と嘘を付いていたので、事実はどうなのかと
社長を訪ねたが、社長は何も言わずに
ボイスレコーダーと便箋六枚を渡した。
そのボイスレコーダーと便箋を食事の席の
真ん中に置いた。
A以外のメンバーは不穏そうな
表情をしていた。
宇野「このボイスレコーダー、聞きたい？」
直也「ああ、一応.......」
私はボイスレコーダーの再生ボタンを押した。
実はこのボイスレコーダーを聞くのは
今日が初めてである。
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西木野海未(プロフ) - Nissy☆loveさん» 見つけてくださってありがとうございます！ (2017年3月31日 23時) (
レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
Nissy☆love - そういえば続編書かれていたんですね！プレイリストで見つけました。続編の更新も頑張ってください!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 217a3f6335 (このIDを非表示/違反報告)
西木野海未(プロフ) - なつさん» はい、頑張ります！ごめんなさい、昨日は寝落ちしちゃったもんで.......ww (2017年1月31日 17時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 続きが早く見たいですっ！更新頑張ってくださいっ！ (2017年1月30日 20時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西木野海未 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eliumi1/
作成日時：2017年1月29日 9時
