綺麗な光景 ページ44
宇野side
貴方「.......じゃ、私達もう和解したんで帰っていいかな」
Aは吹っ切れた表情でぶっきらぼうに言った。
友香里もまた、吹っ切れた顔で頷いた。
千晃「あっ、じゃあその前に和解した者同士、握手してお開きにしよう!」
貴方「えっ、何その幼稚園みたいなノリ」
Aは恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた。
友香里「幼稚園先でも当たり前なんだよね、これも.......」
友香里はフッと笑って、Aの方に手を出した。
「ええ〜」とAは遠慮がちに言う。
弱ったなあ。今いいところなのに。
すると、梨子ちゃんがキッパリと言った。
梨子「不思議よね、子どもの頃は当たり前に出来てたことが
大人になったら難しく感じるの」
梨子ちゃんの言葉にAはハッとした顔をした。
宇野「確かに。でも、その当たり前を今でも出来たらいいよね」
すると、Aもフッと笑って友香里の手を握った。
貴方「これからもよろしく」
友香里「こちらこそ!」
二人は吹っ切れた顔で笑いながら、固い握手を交わした。
__綺麗。
私は二人が握手を交わす光景が、とても綺麗なものに見えた。
綺麗な光景って、海や山や花などの自然なものだけではない。
人間の日常の一瞬の中に、綺麗な光景があるなんて知らなかった。
今日は感動的なもの、見させてもらったな。
二人が和解して一番喜んだのは、本人達じゃなくて
もしかしたら私かもしれない。
私は陰ながらだけど、二人の関係をずっと見てきた。
笑い合ったり、ぶつかり合ったり、得意分野を教えたり
不得意分野を教わったり、落ち込んでいたらさりげなく声を掛けたり.......
二人を見てるとき、私はまるで本物の友情を見ているようだった。
例え喧嘩したって、何年会ってなくたって、本物の友情は
誰にも引き裂かれることはない。また、どこかで繋がるんだ。
二人をずっと見てきたからこそ、今のこの光景が
どんなに美しいかわかる。
写真に納めなくたって、私の記憶には永遠に残っているものだと思う。
友香里side
結局、あの後Aと握手を交わしたが、
私は宇野ちゃんと千晃と、連絡先とLI○EのIDを交換していないことに気づいた。
私は急いで、連絡先とIDを宇野ちゃんと千晃と交換した。
私の連絡先とIDは、いつの間にか梨子さんからAに
教えてくれたから、私はAの連絡先とIDを
登録してから、お開きになった。
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西木野海未(プロフ) - Nissy☆loveさん» 見つけてくださってありがとうございます! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
Nissy☆love - そういえば続編書かれていたんですね!プレイリストで見つけました。続編の更新も頑張ってください!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 217a3f6335 (このIDを非表示/違反報告)
西木野海未(プロフ) - なつさん» はい、頑張ります!ごめんなさい、昨日は寝落ちしちゃったもんで.......ww (2017年1月31日 17時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 続きが早く見たいですっ!更新頑張ってくださいっ! (2017年1月30日 20時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西木野海未 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eliumi1/
作成日時:2017年1月29日 9時