検索窓
今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:89,719 hit

綺麗な光景 ページ44

宇野side



貴方「.......じゃ、私達もう和解したんで帰っていいかな」



Aは吹っ切れた表情でぶっきらぼうに言った。



友香里もまた、吹っ切れた顔で頷いた。



千晃「あっ、じゃあその前に和解した者同士、握手してお開きにしよう!」



貴方「えっ、何その幼稚園みたいなノリ」



Aは恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた。



友香里「幼稚園先でも当たり前なんだよね、これも.......」



友香里はフッと笑って、Aの方に手を出した。



「ええ〜」とAは遠慮がちに言う。



弱ったなあ。今いいところなのに。



すると、梨子ちゃんがキッパリと言った。


梨子「不思議よね、子どもの頃は当たり前に出来てたことが



大人になったら難しく感じるの」



梨子ちゃんの言葉にAはハッとした顔をした。



宇野「確かに。でも、その当たり前を今でも出来たらいいよね」



すると、Aもフッと笑って友香里の手を握った。



貴方「これからもよろしく」



友香里「こちらこそ!」



二人は吹っ切れた顔で笑いながら、固い握手を交わした。



__綺麗。



私は二人が握手を交わす光景が、とても綺麗なものに見えた。



綺麗な光景って、海や山や花などの自然なものだけではない。



人間の日常の一瞬の中に、綺麗な光景があるなんて知らなかった。



今日は感動的なもの、見させてもらったな。



二人が和解して一番喜んだのは、本人達じゃなくて



もしかしたら私かもしれない。



私は陰ながらだけど、二人の関係をずっと見てきた。



笑い合ったり、ぶつかり合ったり、得意分野を教えたり



不得意分野を教わったり、落ち込んでいたらさりげなく声を掛けたり.......



二人を見てるとき、私はまるで本物の友情を見ているようだった。



例え喧嘩したって、何年会ってなくたって、本物の友情は



誰にも引き裂かれることはない。また、どこかで繋がるんだ。



二人をずっと見てきたからこそ、今のこの光景が



どんなに美しいかわかる。



写真に納めなくたって、私の記憶には永遠に残っているものだと思う。




友香里side



結局、あの後Aと握手を交わしたが、



私は宇野ちゃんと千晃と、連絡先とLI○EのIDを交換していないことに気づいた。



私は急いで、連絡先とIDを宇野ちゃんと千晃と交換した。



私の連絡先とIDは、いつの間にか梨子さんからAに



教えてくれたから、私はAの連絡先とIDを



登録してから、お開きになった。

まさかの競演→←No No No



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

西木野海未(プロフ) - Nissy☆loveさん» 見つけてくださってありがとうございます! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
Nissy☆love - そういえば続編書かれていたんですね!プレイリストで見つけました。続編の更新も頑張ってください!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 217a3f6335 (このIDを非表示/違反報告)
西木野海未(プロフ) - なつさん» はい、頑張ります!ごめんなさい、昨日は寝落ちしちゃったもんで.......ww (2017年1月31日 17時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 続きが早く見たいですっ!更新頑張ってくださいっ! (2017年1月30日 20時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:西木野海未 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eliumi1/  
作成日時:2017年1月29日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。