検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:89,695 hit

No No No ページ43

貴方「そんな訳ないじゃない。あいつらから奪い返したの。



ラジオ呼んだの、これ返すためだから。



ごめんなさいね、あの時返せなくて」



友香里「あ、ああ.......ありがとう」



友香里は解せぬ様子で言った。



貴方「表に呼んだ理由、それだけだから。私は戻るわね」



私は足早に梨子さんたちのところへ戻った。



後ろから、友香里がついて来る足音が聞こえる。



私はガラガラ、とお座敷のふすまを開けた。



実彩子、千晃、梨子さんはニヤニヤしながらこちらを見る。気持ち悪い。



梨子「やっと二人、仲直りしたのね!」



宇野「やっと帰れるわ」



千晃「待ちくたびれたよ、本当」



貴方「なんか、ごめん。さ、帰りましょう」



私たちは勘定へ向かおうとした



が、「待って!」と友香里が私の腕を掴んだ。



友香里「私、まだちゃんと和解してないんだけど」



友香里は怖い顔して、こちらをぐっと見る。



梨子「えっ、まだ謝ってなかったの?」



千晃「えっ、嘘ついたの?」



宇野「じゃあ、さっき友香里を表に呼んだのは何?」



貴方「.......別に。あの時借りパクしてたのを返しただけよ。



っていうか、何で三人とも私に謝らせようとするのよ。



私にだけ非があるとは思えないわ」



友香里「私も、謝るのは嫌だよ。大体、向こうが勝手にキレただけなのに、



謝れと言われるのは不本意なんだけど」



宇野「いつになったら和解するの、あんたたちは!」



貴方、友香里「「だから!なんで指図されなきゃいけないの!あっ」」



千晃「やっぱり仲良いじゃん」



梨子「本当に。大体、わざとじゃなくても悪いことしたら



『ごめんなさい』って言うのが当たり前だよ。幼稚園生でさえ皆、そうしてるわよ」



何故、幼稚園生を引き合いに出すんだ。



だが、梨子さんの言ったことは反論の余地もないくらいの



さっぱりとした正論だった。



梨子さんの正論は私の心にクリーンヒットした。私は大きくため息をついた。



もう謝るしかないのかしら。もう、ここまで言われたら、意地の張りようがないわ。



貴方「..............ごめんなさい。私つい、カッとなって周り見えてなかったわ」



友香里「.......私もごめん。よく考えたら私も自分勝手なこと、言ってた」



☆★☆★☆★☆★☆★☆★

作者の勝手な話なんですけど、友香里ちゃんが夢主の手首を掴んだ描写を

書いたとき、頭の中で勝手に初音ミクの「恋愛裁判」が流れました。

綺麗な光景→←腹立つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

西木野海未(プロフ) - Nissy☆loveさん» 見つけてくださってありがとうございます! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
Nissy☆love - そういえば続編書かれていたんですね!プレイリストで見つけました。続編の更新も頑張ってください!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 217a3f6335 (このIDを非表示/違反報告)
西木野海未(プロフ) - なつさん» はい、頑張ります!ごめんなさい、昨日は寝落ちしちゃったもんで.......ww (2017年1月31日 17時) (レス) id: 152aee44b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 続きが早く見たいですっ!更新頑張ってくださいっ! (2017年1月30日 20時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:西木野海未 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eliumi1/  
作成日時:2017年1月29日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。