START:DASH!!〜2〜

ねえ ページ35

Aは本当に好きなんだな、友香里が。




You side



貴方「残念ですが、もうそろろお別れの時間がやってきました。



お相手はAAと」



梨子「東條梨子と」



友香里「後藤友香里でした！」



貴方「それでは」



三人「「また来週！」」



スタッフ「はい、放送終了。お疲れ様でした！」



若いスタッフが言った。



貴方、梨子「「お疲れ様でした」」



友香里「.......お疲れ様でした」



友香里は挨拶だけすると足早に楽屋へ帰って行った。



素っ気ない奴。



梨子「.......ねえ、友香里ちゃん素っ気なかったけど



何かあったの？」



察しの良い梨子さんはすぐに気づいた。



貴方「いえ、別に何も。彼女元からああいう性格なんで」



と、とっさに嘘を付いた。



私の知ってる友香里はあんなんじゃない。もうちょっと気さくだと思う。



梨子「でも、そんな性格だとしても



久しぶりに再会するメンバーにあんなによそよそしくするかしら？



本当に何もないの？」



さすがに梨子さんには嘘が付けないか。



私ははあ、とため息を付いて説明した。



貴方「さすが梨子さん。察しが良いですね。



今日、友香里がよそよそしかったのは



他でもない私が原因です」



梨子「Aちゃん何か悪いことしたの？」



貴方「悪いことっていうか.......



友香里がAAA抜ける間際に喧嘩したんですよ、つい私がカッとなって。



彼女、私に謝る隙も与えずにAAA辞めちゃって。



今日、彼女をゲストに呼んだのも私情です。



あの時のこと、心残りがあって謝りたくて」



梨子「友香里ちゃん抜けちゃっても電話とかでいいから



謝れば良かったんじゃないの？」



貴方「AAAはこれからって時に友香里が抜けたので



こっちもいろいろ忙しかったので、そんな暇は全く。



仕事が落ち着いた頃に掛けようと思ったら、



全くの音信不通になってた」



梨子「じゃあ速く行きなよ！友香里ちゃん、まだ楽屋にいると思うから



まだ間に合うよ」



貴方「簡単に言わないでください。



今彼女の謝ったところで何になるんですか。



彼女が私にもメンバーにも知らせずに連絡先を変えたということは



そういうことでしょう？」



梨子「ああ、もうイライラする！なんでAちゃん



そんなひねくれた性格してるの。親友ならごめんくらい言えないの？」



貴方「じゃあ勝手にイライラしといてください。



私、どうせこんな性格なんで」

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