START:DASH!!〜2〜

クサイ ページ28

與「じゃあAさん、三等分お願いします！」



千晃「お願いします!!」



貴方「あ、はい」



何か食べ物を奇数人数で分ける時



必ずこういう仕事は理系の私に任される。



千晃、真司郎は文系だからか



こういうのは理系に任せとけばいいや、って



思ってるのか。



私はパンケーキを慎重に三等分した。



そしてひたすら真顔で無言で、パンケーキをサッと食べた。



與「完食早っ!!」



千晃「もうちょっと味わおうよ！」



貴方「パンケーキとか興味ないし.......



ねえ千晃、私の全身写真撮ってくれない？」



と言って私は千晃にスマホを渡した。



千晃「うん、いいけど」



私は席を立った。



そして千晃はスマホを私に向ける。



服撮られるときって、どういうポーズすればいいのかしら。



とりあえずスタンダードに腰に手を当てた。



千晃はカシャッとシャッターを切った。



千晃「撮れたよ！こんなんでいいの？」



私は写真を確認した。



うん、特にぼけてないし、顔も服もキレイに



写ってるし、問題ないわね。



貴方「うん、問題ないわよ。ありがとう」



私は撮ってもらった写真をツイッ○ーにあげた。



『AA(AAA@Maki)


本日二回目の更新。千晃に写真撮ってもらった。


ご覧ください、これがAAAのオシャレ二人に


ダサいと言われた私の私服です』



私の全身写真を載っけた。



ファン『ダサすぎwwwwワロタwwww』



ファン『昭和っぽいwwww』



秀太『画像ありがとう！安定のダサさですねwwww』



貴方『それはどうもwwww


二人にあまりにダサすぎると言われて、


カフェに来る前に店で服をコーディネートされて


買わされたwwww』



直也『それ今度着てきてよ！』



貴方『わかった！機会があればね』



気づいたら時間は、もう夕方の五時になっていた。



カフェのテラスから見える夕日がとても綺麗だ。



貴方「綺麗ね、夕日」



與「うん。でも、夕日見てるマッキーの顔が



一番綺麗やで」



え..............



千晃「うわ、真ちゃんクサッ！」



與「はは、やっぱり？」



真司郎ははにかみながら笑う。



貴方「ほ、本当に真司郎さ、さっきのはクサかったわよ。



び、びっくりしたじゃない」



クサイ.......？のかしら、さっきのは。



私は不覚にもときめいてしまったのだけど。



與「マッキーって結構クサイのが好きなん？」



貴方「えっ？いや私は現代っ子よ？」

ワガママ→←カフェ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す