START:DASH!!〜2〜

soldier game ページ20

AAAの曲で言うと、唇からロマンチカや



アスタ･ラ･ビスタなどに似ている感じだろう。



日高「歌詞はどうなった？」



まだ作成途中である歌詞ノートを彼に見せた。



私が書いた歌詞に一通り目を通した彼は



少し苦笑いした。



貴方「何か変なとこあった？」



日高「いや、歌詞って書いた人の性格が出るんだな



と思って」



それは当たり前だ。曲にもよるが



自分の体験したことをそのまま歌詞にしたり、



自分が考えた一つの物語を歌詞で表現するのだから



その歌詞の語彙力や表現は自分にしか出せないものであり



他人には真似できないものだ。



日高「曲のタイトルは何？」



貴方「『soldier game』よ」



ほう、と彼は感心したように言う。



貴方「まあ、歌詞の内容はね長くなるけど



強気な女性が自分の恋の駆け引きを例えてる



比喩のようなものね。



何故soldier(兵士)なのかは自分の方が



立場が上だと思っているからよ」



日高「やっぱり歌詞の中の女性って



マッキーに似てるな」



貴方「そう言われてみればそうかもね。



女性は自分の容姿が良いことを自覚していて



色んな男を弄んできたけど、本命となる



男性が現れて、強く惹かれながらも



自分の気持ちを隠して恋愛、つまりゲームを楽しんでるの。



まあ、でも結局相手の態度に振り回されて



『また会えたのにI'm soldier herat』って歌詞があるじゃない？



本当は相手に惹かれているのに



またゲーム感覚で恋愛をしている自分に



もどかしくなる、ってのがざっくりとした歌詞の内容ね」



日高「もう、それってマッキーそのものの



話だよ。マッキー結構、大学時代



男弄んできたでしょ？」



貴方「弄んだ.......かどうかはわからないけど



告白もナンパもたくさんされた覚えはあるわ。



そういうあなたもあるでしょ？女の子弄んだこと」



日高「まあ、そうだね。何回か告白された



覚えはあるかな〜っと」



貴方「やっぱりねぇ。あなた一軍メンバーの



一人って感じするもの。



あっ、もうそろそろ時間ね」



日高「そうだ、写真撮らない？」



と言って日高は急にスマホを取り出した。



貴方「なんで撮るのよ？」



日高「世の中に出回ってる不仲説を解消するため」



貴方「不仲説って。何年前の話よ」



私はおかしくなってクスクスと笑う。



日高「いいから、はい撮るよ〜」

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