START:DASH!!〜2〜

ソロデビュー ページ15

與「それで覗いたらアイドルみたいな女の子の絵が



いっぱいあったんや。



まさかマッキーってアイドルアニメ好きなん？」



そしてコメントはさらにざわつく。



『Aってあのゲーム好きなんだwwww』



『Aちゃんってオタクなの？wwww』



真司郎、アイツ.......！



皆が見てる前で怒ることも出来ないので



私は軽く拳を握った。



こうなったら一か八かだ。言うしかない。



與「で、Aさん真相はどうなんですか？」



真司郎の顔がニヤついている。覚えてなさいよ。



貴方「はい、真司郎の言う通り、



私はそのアニメは好きよ。



『ラブライブ！』ってアニメなんだけど」



秀太「へえ、きっかけは？」



同じくアニメが好きである秀太が興味津々で聞いた。



貴方「姉がそのアニメの関係者で



最初は姉を応援するために見てたけど



段々と.......」



日高「そのアニメの世界に引き込まれた訳か」



貴方「そう、それ」



もう、私のイメージが壊れちゃったじゃないの。



私は視聴者の反応が気になって



コメントをチラリと見た。



『Aちゃんアニオタだったんだwwww』



『なんか親近感でたわwwww』



あら、意外と反応良いみたい。



あとで真司郎に説教する必要はないみたい。



貴方「ありがとう、真司郎！」



與「お、おう.......何が？」



真司郎はどこか解せない様子だった。



貴方「まあ、そんなことは気にしないで次行きましょうか」



そしてまだ私の秘密を暴露するコーナーは続いた。



秀太は私のPV撮影中の奇行のこと、



日高は私がノリツッコミしたことを暴露した。









やがて生放送も終盤に近づいた。



するとカメラの向こう側にいるスタッフが



何やらジェスチャーをしてカンペを指した。



読め、ということか。



貴方「何々、『今度、AAがソロデビューすることが決定しました』？



今度っていつよ？」



日高「いきなりだけどサプライズ？」



秀太「何どうしたの急に」



カンペ「マネージャーさんからたった今入った情報です」



與「そうなんや。まあマッキーおめでとう」



貴方「ありがとう。それで詳細は？



『新曲二曲をレコーディングし、PV撮影もする予定。



新曲がどのようになるのかは、全く決まっていません』



適当ね、オファーした人たち」



秀太「まあ、詳しく決まったらまた宣伝すればいいんじゃない？」



貴方「そうね。あっ、時間が来たみたい」

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