第伍拾弐話 ページ6
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「その包帯はなんのために巻いてんだ」
『……包帯？』
「お前のその腕の包帯だァ」
箸と丼を持つ私の両腕を指さした不死川さん。自然と促されるように持っていたものを机に置いて、腕を見た。
包帯か。そういえば冨岡さん、しのぶさん、あとは無一郎くらいにしか言ったことなかったっけ。
『ほら、私って傷の治りが早いじゃないですか。塞がっていく最中をもし他の隊員が見たら気分を悪くするかと思ったので。なるべく肌は見えないように隠してるんです』
「気分を悪くするだァ？」
『はい。誰だって見たくないでしょう』
「ンな理由で巻いてたのかァ」
店内はお客さんで賑わっていた。出入り口を人が通れば、それとすれ違いざまにまた人が通る。
私が鬼の首を落としたことで、一体何人の人が生きることが出来るようになったのだろう。もしかしたらこの人だかりの中にそのうちの一人がいるのかもしれないな、とぽつり。
私なんかよりももっと人を救ってる人達なんてざらにいる。悲鳴嶼さんや冨岡さん、甘露寺さん、しのぶさん、目の前にいる不死川さんだってそう。あとは、彼。
…………煉獄さんも。
『……あ』
「なんだなんだ。珍しい組み合わせだな」
「なんでテメェがここにいんだァ」
行き交う人の群れから見慣れた顔を見つけると、その足音の主はこちらの机に向かって歩いてきた。
『宇髄さんがこんな所にいるなんて珍しいですね』
「ちょっと任務でな。少し離れたとこだが、まあひと休みと言ったところだな」
そういえばずっと前からなんかの任務に出動してた気がする。どれくらい前だったかは覚えてないけど。
『こんな長く任務が続いてるなんて大変ですね』
「なかなかしっぽが掴めないんだよなぁ。あ、奥さん、ふぐ刺し一つ」
「はいよー！」
「おィ、勝手に注文してんじゃねェ」
「んな硬いこと言うなって」
『不死川さん、私も出しますから』
「そういう事じゃねェんだよォ」
そう言われてしまってびっくりする。
すると、宇髄さんがなにか閃いたように机を叩いた。
「そうだ A、お前ちょっと手伝ってくれよ」
『……何をですか？』
「潜入任務だ」
「おい、いいのかよそれは」
「俺の嫁も着いてるから大丈夫だろ」
『奥さん？宇髄さん、どこの潜入任務なんですか？』
宇髄さんの口から出た次の一言で私は驚くことになる。
「花街だ」
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ハイキュー！！ - (笑)同感です！ (2021年6月16日 20時) (
レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - ハイキュー！！さん» はいそうです！！どうして１回しか押せないんでしょうね、１００回は押したいのに……。 (2021年6月16日 17時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - 楪日織さん» もう投票したあとだったんじゃないですか？ (2021年6月16日 15時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 楪日織さん» こんにちは！そうやって言っていただけてとても嬉しいです…。今はテスト期間なので更新が泊まってしまっていますが、終わったら絶対怒涛のアップラッシュをしようと思います！ (2021年5月29日 22時) (レス) id: f9d5897d9b (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 初コメです。気づけば高評価を押していて、「既に投票済みです」と出たんですがどうすればいいですか？？（にっこり） (2021年5月29日 15時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2021年5月15日 15時
