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第伍拾壱話 ページ5

「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)

『氷の呼吸 参ノ型 疾風(しっぷう)氷刃(ひょうじん)

「伍ノ型 木枯(こが)らし(おろし)

『弐ノ型 凍天速氷(とうてんそくひょう)

「玖ノ型 韋駄天台風(いだてんたいふう)

『肆ノ型 氷精(ひょうせい)(まい)





良く晴れた日の正午近くの時刻。風柱邸では木刀と木刀がぶつかり合い、擦れ合い、軋み合う音が響き続けていた。


今日は前々から約束していた不死川さんとのお手合せの日。十時辺りからかれこれ二時間ほどほとんど互角の攻防戦が繰り返されていた。




『止めろォ。一旦休憩だァ』

「そうですね。そろそろお昼時ですしね」




隊服の袖で顎から滴る汗を拭う。


今日は本当に暑い。さすがに隊服の通気性がいいからと言っても、どうやらこの猛暑には敵わないようだ。




『全く反撃の隙が見つからなかったです。さすがですね』

「かなり本気の速度でやって全部さばいたんだァ。十分上達してる」




そう言われると、頬が少し緩むのを感じた。褒められて嬉しくないことなんてない。


ふぅ、と一息つくと、お腹から寂しそうな音が鳴った。




「腹減ったかァ」

『……お恥ずかしいです。聞かなかったことにしてくださいね』

「まァ、ちょうど飯時だしどこかで食うかァ」

『そんな……軽く取れば大丈夫なので、別に後で問題ないですよ』

「……時透が心配する訳だァ」

『む、無一郎が?』




私の問いかけに対して、不死川さんは何も答えないまま沈黙の時間がしばし流れた。やっと動いたかと思えば手に持っていた木刀をするりと取られて、自分の分も合わせて二本をまとめて縁側に置いた。


次の瞬間襟元をがしと掴まれて引かれる。




『わわっ、ちょ、不死川さんっ』

「とりあえず食いに行くぞォ。なんか食いたいもんあるかァ」




しばらくうーんと考えて、口を開いた。




『じゃあ、親子丼で……』





.

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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ハイキュー!! - (笑)同感です! (2021年6月16日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - ハイキュー!!さん» はいそうです!!どうして1回しか押せないんでしょうね、100回は押したいのに……。 (2021年6月16日 17時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 楪日織さん» もう投票したあとだったんじゃないですか? (2021年6月16日 15時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 楪日織さん» こんにちは!そうやって言っていただけてとても嬉しいです…。今はテスト期間なので更新が泊まってしまっていますが、終わったら絶対怒涛のアップラッシュをしようと思います! (2021年5月29日 22時) (レス) id: f9d5897d9b (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 初コメです。気づけば高評価を押していて、「既に投票済みです」と出たんですがどうすればいいですか??(にっこり) (2021年5月29日 15時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年5月15日 15時

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