第陸拾壱話 ページ15
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＿＿＿＿＿＿＿＿時刻は夜。
報告書の最終確認をしに行った宇髄さんに変わって、私は京極屋の屋根に仁王立ちで気配を探っていた。
『……っ！！、宇髄さん』
「待たせたな」
『いえ。それより雛鶴さんは、』
「お前の報告書どうり切見世だそうだ。それと、蕨姫という花魁が怪しいらしい。日の当たらない北側の部屋だ」
日が暮れ、宵の時間。美しいはずの月の光でさえ、今はどうも怪しく見えてしまった。約束通り京極屋にて合流した私達。それはつい先刻のことだ。
宇髄さんから端的な報告を受けて、口を開く。
『それでは、私は部屋を確認してきます。宇髄さんは奥さんの元へ早く』
「あぁ、わりぃな」
『気にしないでください。では、健闘を祈ります』
「当たり前だ。派手にやってやる」
その言葉を聞き届けてから、屋根を蹴って飛び立つ。夜の花街は気分を逆撫でするような空気と匂いを放っていた。
嫌な予感がする。
不安がどうも拭いきれない。情けないが、柄にもないことを思ってしまう。
『…………いない』
部屋は、まさにもぬけの殻だった。辺りを見渡しても何も無い。
人を狩りに出ているのか？
『とりあえず行こう』
ここにいないのなら怪しいところは残り二箇所。“荻本屋”と“ときと屋”だ。そう私に思わせたのは、間違いなくあの二人の情報だ。
どの道、夜が明ければ鬼もここに戻りざるを得ないが、日が昇ってからじゃ遅い。早く首を落とさないと。必ず、決着をつける。
そんな思いで、気配を探りながら屋根の上を駆け巡る。おかしいぐらい人が見えない夜の通り道をこの目に映しながら。
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＿＿＿＿＿＿＿＿ドゴオォン！！！！
『……っ！？』
この怒号、
ときと屋の方からだ。
ときと屋…………
『……炭治郎っ！！』
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ハイキュー！！ - (笑)同感です！ (2021年6月16日 20時) (
レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - ハイキュー！！さん» はいそうです！！どうして１回しか押せないんでしょうね、１００回は押したいのに……。 (2021年6月16日 17時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - 楪日織さん» もう投票したあとだったんじゃないですか？ (2021年6月16日 15時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 楪日織さん» こんにちは！そうやって言っていただけてとても嬉しいです…。今はテスト期間なので更新が泊まってしまっていますが、終わったら絶対怒涛のアップラッシュをしようと思います！ (2021年5月29日 22時) (レス) id: f9d5897d9b (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 初コメです。気づけば高評価を押していて、「既に投票済みです」と出たんですがどうすればいいですか？？（にっこり） (2021年5月29日 15時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2021年5月15日 15時
