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ばれんたいんでー ページ14

A side





『はい、無一郎』

「……え、これ、僕に?」

『他に誰がいるの』





普段じゃなかなか見ない洋風に綺麗に包装された、少し手のひらより大きめの箱を無一郎の前に控えめに差し出す。驚きを隠せない彼を見て、想像通りの反応だなと思った。


ちょうどこの前、蜜璃さんとしのぶさんとの合同任務後の時に教えてもらったことがある。








________ . ________








「あっ、そういえば、もうすぐバレンタインね!」

「あら、そういえばそうでしたね」

『ば、ばれん、…??』

「“バレンタイン”よ!もしかしてAちゃん知らないの?」

『お恥ずかしながら……』

「あらぁ、もったいないですね」

「そうよ!せっかく改めて無一郎くんにお気持ちを伝えるいい機会なのに!」

『えぇっ!?そんな感じのものなんですか!?』

「こう、女の子が好きな男の子にお気持ちを伝えるために、色々悩んで、それで、きゃー!!ってなって、キュンキュンしちゃうのよ!!」

『……、、??…』

「えーと蜜璃さん、それでは色々足りないかと、」

「やだ、ごめんなさい…」

『いえ…とてもいい雰囲気になるのはわかりました…』

「えっと、私から軽く説明しますと、、」








________ . ________








……と、つい先日のことを思い出した。


男性がほとんどの柱の中、私のことを友達として接してくれる二人は、まさに尊敬する先輩であって、大切な人達だ。


そんな二人が教えてくれた“ばれんたいん”というもの。蜜璃さんに代わって、しのぶさんがわかりやすく簡潔に説明してくれたが正直まだはっきりとは分からない。ただ、




「女性が男性に贈り物をするんだ。知らなかったな」

『私もこの前、蜜璃さんとしのぶさんに教えてもらって初めて知ったの』




蜜璃さんは元々都会出身。しのぶさんは薬学に精通してるから2人とも私と違って西洋のことについて詳しい。




「開けてもいい?」

『もちろん。喜んでくれると嬉しいな』

「Aからもらって嬉しくないものなんてあるわけないでしょ」




さらりとかっこいいことを言ってしまう彼に思わずドキッと胸が鳴った。差し入れなんて初めてじゃないのに、とても丁寧に包装紙をはずしていく彼の手元を見て妙に緊張してしまう。




「わぁ…!、なにこれ、初めて見るものだ」

『“ちょこれいと”って、言うんだって。茶色い見た目だけどすごく甘くておいしかったよ』





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.→←ずるい



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設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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霞桜 - 頑張って下さいね応援してますよ (2022年5月4日 0時) (レス) id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです めちゃくちゃ最高ですね私は想像豊か過ぎるので余計に嬉しいです… (2022年5月4日 0時) (レス) @page16 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いろはさん» ありがとうございます!不定期ではありますが定期的に投稿できるよう頑張りますね! (2021年1月15日 23時) (レス) id: 2a5e6a7f23 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - これからもがんばて下さいね (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - むいくん甘甘で可愛い~ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 7954c2eb45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月12日 21時

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