あなたに落ちた5秒後 (ページ19)

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19（CY）ページ19

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なかなかタクシーが捕まらなくてやっとヌナを送ることができた。

一人になれば考えるのはAのこと。

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もしかしてクラブにいたりしないかな？
そう思って来た道を戻る。

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するとどこかへ向かうのかAの姿が。
でも隣には知らない男。
腕なんか組んでていかにも親しげで。

その時俺の中で何かが切れたんだ。

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気がついたらAの腕を掴んでて、気がついたらいつもの場所。

「ねぇ、Aは俺のって言ったよね？」

あの時べくに向けていった言葉。
冗談なんかじゃなく、本気で言ったつもり。

こんだけ言っても連絡取ってても俺を見てくれないの？
どうしてわかってくれない？

「ふざけんなよ！！」

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怒りたいわけじゃない。
それでも何も答えてくれないA。

「なんか言ってよ。
たまたま一緒にいただけだって。
お願いだから俺だけを見てよ。」

こんなにAのことを思ってるのに。

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「好きだ。」

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たった三文字。
そこに込めた俺の想い。
どうか気づいて。