女を忘れるな

. ページ20

.
BK side








外に出てから帰ってこないユン

もちろんメンバーは誰も気にしてないけど


俺は気になって仕方ない

それに出ていく前顔が少し歪んでいた





やっぱり気になって外に探しに行けば聞こえてきた声




『俺は男なんだ。
今までだってそうしてきた。
誰にも頼らずやってきたんだよ。』



『お願いだから女として扱わないで。
じゃなきゃ保てない。』



『俺の居場所を奪わないで。』






初めて聞いたユンの本音

あいつは誰よりも男としてかっこよく過ごしてきた



話してる相手は誰かと思えばやっぱりバンタンで



きっと気づいた彼らは支えてあげようと思ったんだろうね、女の子として





でもね、こいつは男なんだ

もう少しで本物の兄が帰ってくるってことまで俺は知ってる

だからそれまではほっといてやってよ





「何してんの？」




こいつは俺が守ってるから




『あ、ヒョン！
え、いつからいた？！
えっ？！！』




話を聞かれてたのかと思って焦ってるユン

見るからにワタワタしてる。笑




「今来たばっかだけど？
なに、聞かれちゃまずい話〜？笑」



『ううん、なんでも、ないよ？！！』




お前それでよく隠し通せてるよな。笑
EXOがアホでよかったなまじで(失礼)




「帰ろ？」




手を差し出せばなんの疑問も持たずに握ってくる

俺のことはただのヒョンとしか思ってないだろうな




「あ、そうだ。
テヒョナ達、こいつはEXOだから。」




悪いけどお前らに渡すつもりはない



ユンとしても女の子としても




「手、出すなよ？」

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す