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コンコン
「失礼します。」
SM「おぉ、待ってたぞ。
今年のSMTのリストは見たか?」
見ましたよ。
私のところにfeat テヨンって書いてあったけど。
「テヨンって今話題のあの子のことですか?」
SM「あぁ。
単刀直入に言う。
あの子はナナだ。」
あの子はナナだってねぇ。笑
またこの人は何考えてるの?
SM「ナナ、いやAのことは覚えてるか?」
覚えてるも何も忘れるわけないじゃない。
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Aは元々はここの練習生だった。
一時はみんなと同じアイドルを目指してた子。
でもダンサーとしてやっていきたいって彼女は私に相談してきた。
そしてテミンがデビューすると同時にここを抜けてダンス留学にアメリカへと飛びだった。
戻ってきてからは振付師とモデルをやり始めた。
イスマン先生は普通なら抜けた人間をまた入れるような優しい人じゃない。
何を考えてる?
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SM「私はね、またAにアイドルを目指してもらいたいって思ってるんだ。
君もわかってると思うが彼女には素質がある。」
なるほどね。
言いたいことはわかったわ。
「それで私の相手役に抜擢してステージに立つ喜びを知ってもらいたいと、そういうことですよね?」
SM「そういうことだ。
話が早くて助かるよ。笑」
"よろしく頼むぞ"
そう言って笑う。
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全くこの人は。
彼女が戻ってきたときからこうなる事を想定してたってわけね。
普段はふざけてるように見せるのに、本当に頭の上がらない人だわ。笑
「任せてください。」
私もAにはもう一度目指してもらいたいと思ってるから。
今回は一肌脱ぎましょうか。笑
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作者名:PIN | 作成日時:2017年10月15日 0時