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吐くのに疲れた友達はぐっすり眠り、扉の向こうに行ったあの子は元気にしているのかと思う ページ10
「う゛ぇ、げほ、おえっ…」
「…真希ちゃん、大丈夫…？」
戻ってくるときも、戻ってきてからも、ずっと吐き続けている黒髪の女の子
「、ぅう、ん、げほっ！…っ、かは…！」
綺麗な翡翠のような、緑色の目が霞んだ
「…ーっ、はー…はー…ぉぇっ…」
「…吐くものも無くなったようね、真希、気分はどう？」
「…あ、はは、さい、あくだよ、夢兎ちゃん…ぅ゛え゛」
「ゆーちゃん、袋捨ててくるね？」
「あ、ごめんなっちゃん、よろしくね」
「…げほっ…んー…」
「、真希ちゃん？」
「…また、吐いたら、ごめん…由美、膝…貸して…？」
「いーよいーよ、全然おいでー？寧ろかもん！全身全霊の愛で受け止めてあげるー！」
「あなた本当に明るいわよね」
「いーじゃん可愛いんだよ」
「…ありがと」
ぽふん、と頭が落ちた
軽い体に目を細める
「ゆっくりおやすみ…真希」
その姿が、扉の向こうから帰ってこない桃色の髪をした少女と重なって見えた
苦いクッキー食べながら窓の向こうを見る友達と話をして、言えない真実に蓋をした→←※灰色の傭兵だった泥棒青年と、四人のモルモットだった警備員少女※
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名：雪桜桜音奈 | 作成日時：2016年3月13日 14時
