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「社長はお休みの日はなにをされてますか？」
北「仕事かな」
「え、と…」
北「もちろん息抜きはしますよ。読書とか買い物とか」
「お買い物ですか？」
北「柏木さんはファッションとかお好きですか？」
「学生時代はそれなりに…」
そう、そうだった。昔はオシャレをするのも好きだった。元カレに「俺は清楚系の格好が好き」って言われて、なんとなく冒険しなくなってしまったけど。
じゃあこれ、と社長は小さな紙を差し出した。
北「今やってるアパレルの展示会です。業務として手当も出しますので行ってきてください。僕と一緒に行ったということに…」
「社長はもう見に行かれたんですか？」
北「……？ いえ、まだです」
「じゃあ…ご一緒しませんか？ まだ有休も残っているので、社長のお休みに合わせられますから」
作り話をするくらいならいっそ一緒に行ったほうが効率が良いんじゃない？ と思ったのだけど。
社長はびっくりした顔で私をじっと見た。
な、なにかおかしなことでも…？ と慌てていると、ふっとその口元が緩む。
北「…そうですね。じゃあ僕が柏木さんの休みに合わせます」
「い、いえ、そんな、」
北「僕がそうしたいので。次のお休みを教えてください」
「はい…では、お願いします」
…社長が笑ってるところ、初めて見た。
今までの緊張とは違う、ぎゅうっと胸が痛むみたいなドキドキが襲ってくる。思わず視線を落として、あまり手をつけていないお皿を見つめていると、やわらかな声が私を呼んだ。
北「それからもうひとつ。…僕たち2年も付き合っているなら、社長と呼ぶのはおかしくないですか？」
「え？ あ、はい…そうですね」
北「柏木さんは僕のひとつ下でしたよね？」
「えっ、社長そんなにお若い…あ、あの、すみません…！」
北「いや、よく言われますから。じゃあ僕は『A』と呼ぶので、好きに呼んでください。社長以外で」
「はぁ…ええと……じゃあ、北斗、さん…」
いや、もう、キャパオーバー。無理。
私はぐっと目の前のグラスをあおった。あ、それ…という社長の声がしたけど、それ以降のことは酔ってしまってあんまり覚えていない。
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
