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ジ「樹、単刀直入すぎだって」
樹「だってごちゃごちゃ話してもしゃーなくね？」
「えと……」
樹「どう？ 柏木さんいま彼氏いないでしょ？」
「いま…せん、けど…」
樹「うん、じゃあ決まり」
「えっ、あの…」
ジ「樹、説明不足だって〜。柏木さん困ってるよ」
樹「そう？ じゃあ詳しく話すわ」
とりあえず反射的に頷いた私に、田中秘書は早口でいろいろな説明をした。
正直…ぜんぜん理解できなかったんだけど、なんとなく伝わったのは。
社長にはこれまでたくさんの縁談の話があって、でもいまは仕事に集中するためにすべて断ってきた。
それでも今回社長のお父さまから持ち込まれた縁談はお相手が縁の深い方で断りづらくて…慌てて「いま結婚を考えてる人がいる」と言ってしまった…と。
樹「いや〜、迂闊だよなぁ」
北「誰のためだと思ってんの？」
樹「うん、北斗には感謝してる。俺のためにありがとう」
ジ「お見合い相手の社長令嬢、樹の好きな人なんだよねぇ」
樹「いやぁ、恥ずかしながら」
ジ「だから遊んでないでさっさとアピールしなよって言ったのに〜」
樹「ほら、俺と北斗って従兄弟じゃん？」
「そ、そうなんですか…？」
樹「家柄なら俺でもダメじゃないと思うんだよね」
北「先方は良い方だけど、さすがに樹の好きな人とは結婚できないのよ」
樹「それでね、柏木さん。俺もやっと頑張る決意できたから！ だから1年だけ…北斗と結婚してやって、お願い」
『だから』の後がちょっと理解しかねるけど。
いや、事情はわかった。一般人の私にはわからないけど、お金持ちで地位がある人だとそういうことが起こることはわかった。
でもわからないのは…
「それで、なぜ私なんでしょうか…？」
顔もスタイルも頭も普通。良いところのお嬢さんでもないし、特別優秀な社員というわけでもない。自分で言ってて悲しいけど。
田中秘書はルイス部長と顔を見合わせて、にっと笑った。
樹「ジェシーの推薦」
「でも…」
ジ「俺のとこ、いろんな情報が集まってくんだよね。成績や業務態度はもちろん、どんなバックボーンがあるかとか、どんな価値観を持ってるかとか」
「はぁ…」
ジ「あと、どんな恋愛してるかとか」
そう言われてドキッとする。ルイス部長の目は笑ってるような笑ってないような…いま私が悩んでいる元カレの件を知られているようで。
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
