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北「Aが俺と離れたくないって言ってくれたことは覚えてる」
「え、ぁ、ちょ…なんでそこは覚えてるんですか！？」
北「嬉しかったから？」
今度はAが慌てる番みたいで、顔を赤くしながら手をブンブンと胸の前で振る。それをやさしく掴まえると、Aはソファからおりてきて大人しく俺の前に座った。
「あの、北斗さん」
北「Aさん」
「え？ あ、はい」
遮って申し訳ないけど、これは言っておかないと。
Aの本音が聞けたら俺も正面からぶつからなきゃいけない、という樹の言葉が脳裏に浮かぶ。
北「契約延長できますか？ 1年って言ったけど、1年後にAがいなくなるなんて想像できない」
「それはっ……私も、です」
北「あなたが嫌になるまで俺のそばにいてよ」
俺は人に愛される人間かと言われたら自信ない。Aだって、一緒にいたらいつか嫌になるかもしれない。
でも今は離れたくないって思ってくれてるなら、俺だって同じ気持ちなんだからそばにいてほしい。
できればその気持ちが一生続いてほしいけど。
「嫌になんてなりません」
Aのまっすぐな瞳と目が合う。真面目な性格はこの結婚生活でよくわかっていて、だから俺はあっさりとその言葉を飲み込める。
「北斗さんが嫌じゃなければ、ずっとそばにいさせてください」
北「いいの？」
「むしろいいんですか？」
北「俺は大歓迎」
拗らせてる自覚はあるけど、なんだろうな。この人の前ではそんな自分も浄化されるみたいに素直になれる。
ゆるく握っていた手に力を込めると、Aも遠慮がちに握り返してくれる。それだけで嬉しくて、心があたたかくなって。
北「A」
好きだよ、と——
樹『おーい！ 北斗起きてるー？』
言う前に、玄関のインターホンがけたたましく鳴った。こちらが出る前に外の音を拾うタイプのそれから、樹の無遠慮な声が聞こえてくる。
北「…え待って、いま何時？」
「えぇと……わ！ やばいです！ 遅刻です！」
樹『北斗ー？ Aちゃーん？ もしかしてお楽しみだったら悪いんだけ…』
北「わー！ 樹！ ばか！」
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
