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北「Aはこのメーカーが気になる？」
「そうですね。いちばん使いやすそう」
北「Aがそう言うならこれがいいね。…俺、向こうも軽く見てくるから、ちょっとここ見てて」
「はい」
北斗さんが少し離れたところまで行くあいだに、私は同じメーカーのよく似た2台を見比べる。なにが違うのかな…あ、こっちはナノイー洗浄って書いてある……なんて説明を読んでいると、後ろから聞き慣れた声がした。
え…と反射的に振り返ると、バチっと目が合ってしまって。
「A…お前、なんでここにいんの？」
元カレと、受付のあの子。
「あ…」
「やだ…ストーカー？ こわぁい」
「は？ やめてくんね？ キモいんだけど」
いや…いやいやいや。私だってびっくりしてる。こんなところで元カレカップルに会ったこともだけど、この人の存在をすっかり忘れていた自分にいちばん驚いてる。
あんな別れ方をしたのに、婚約破棄までされたのに。そのあとの北斗さんとの日々のほうが色濃くて穏やかで、悲しかった気持ちはすぐに消えてしまった。
社内でイチャつくふたりを見てもなんとも…というより、視界にすら入ってなかったかもしれない。さいきんは北斗さんの周りの方が社内でもよく声をかけてくれて、大我のフォローもしなくちゃいけなくて…
「俺ら婚約したんだわ」
元カレの言葉に、浮いていた意識が引き戻される。
それは…おめでとう、なのかな？ なんて的外れなことを考えて黙っていると、受付ちゃんは元カレの腕にしがみついた。
「柏木さんから奪ったみたいになっちゃってごめんなさい？ でもそういうことだから…もう諦めてほしいの」
「あ、いや…」
「俺のことまだ好きなのはわかるけど、こういうことされると引くわ。これ以上しつこく付き纏うなら、」
北「A？ …あの、うちの妻がなにか」
やさしく肩に乗せられた手。振り返らなくてもわかる穏やかな低い声。
名前を呼んでいいのかわからなくて黙ったまま見上げると、北斗さんは思ったよりも険しい顔をしていた。
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
