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北「もうついてない？」
「大丈夫です。あ、お茶のおかわりいかがですか？」
北「ありがとう。あったかいのある？」
「ありますよー」
高地部長おすすめのとっておきです、とポットを持ってきてくれる。ふわっと香るこうばしい香り、コップに落とされる甘茶色。
北「あ、そうだ忘れてた。樹がおいしいお菓子だってくれたのがあるよ。Aと一緒に食べてって」
「わぁ、嬉しいです。田中さんがおっしゃるなら間違いないですね」
いつもニコニコと笑っているA。
ふと、慎太郎にもこんな無防備な笑顔を見せたんだろうかと気になった。
『北斗！ いま北斗の家です！ 奥さんに夕飯ごちそうになってるよ！』と慎太郎からのLINEが届いたとき、酒が入っていたからか頭が熱くなって眩暈がした。
居ても立っても居られなくなって慌てて帰ったのだけど、Aの手料理はすべて慎太郎の腹の中に消えていて。慎太郎は嘘みたいにAと仲良く話してるし、なんだか脱力してしまった。
そのときに湧き上がってきた感情。焦燥感…だと俺は思っていたんだけどなぁ。
樹は嫉妬だと言った。俺が嫉妬しなきゃいけない意味がよくわからないし、そもそも嫉妬だという実感すらないんだけど。
嫉妬って…恋愛感情を抱く相手に対して持つ感情じゃない？
……あ、恋愛といえばAは社内に元カレがいるって言ってたっけ。
ジェシーの話だとそいつのせいで退職を考えてたみたいだけど…誰なんだろう。どこの部署のどいつか、あまり興味もなくて聞かなかったけどいまさら気になってきた。
「北斗さん？ なんだかお疲れですか？」
またぼーっとAを眺めてしまった。Aは心配そうに俺を覗き込む。
…あ、その上目遣いかわいい。
北「ごめん、考えごと」
「例のプロジェクトも大詰めですもんね」
北「うん」
「成功したら何十億が動いて会社がますます大きくなるって高地部長がおっしゃってました。すごいです…ドキドキしますね」
北「頑張るよ。って言ってももうほとんど結果待ちみたいな感じだけど」
数年かけた新規事業の開発も最終段階。こちらにできることはもうほとんどなくてあとは天命を待つ、くらいなんだけど。
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
