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話に夢中になって私たちは気がつかなかったんだけど、いつのまにか帰ってきていた北斗さんが少しだけ息を切らしてダイニングに入ってきた。そのまま上着と鞄をソファに放り出すから、私はいつものようにそれを回収する。上着からはほんのりとお酒の席の香りがした。
「早かったですね。会食、もう終わったんですか？」
北「いや、こいつからLINEがきてうちでご飯食べてるっていうから…なにかAに失礼なことをしてないか心配になって」
慎「北斗ひどいっ！ 俺そんなことしないって！ それに結婚したこと！ なんで俺に黙ってたんだよ！」
北「それは…忙しくてすっかり忘れてたんだって。ごめん」
「なんだかごめんなさい。私が勝手に夕食にお誘いしたんです」
北「大丈夫、こいつの食い意地はわかってるから」
もしかしたら私を心配して会食を切り上げてきてくれたのかな。そうだとしたら申し訳ない…
ただ北斗さんは私の頭をやさしくポンと撫でて。北斗ってば！ とプリプリする慎太郎さんの相手をする。疲れとか呆れとかは一切見せない、楽しそうな横顔で。
初めて見たかもしれない…北斗さんのこんなリラックスしきった顔。それは兄弟の仲の良さがよくわかる笑顔で。
田中さんやジェシーさんに見せるのとはまた少し違う顔に、ほんの少しだけドキッとしたのはたしかだ。北斗さんをこれだけ楽しそうにさせる慎太郎さんがうらやましいと思う、純粋に。
慎「じゃあ北斗、Aちゃん、おじゃましました！ また来まぁす」
さわやかな笑顔とともに、慎太郎さんは重たいドアの向こうへと帰っていく。
北「また来……え、呼び方…？」
さすがに少しお疲れ顔の北斗さんが、頭の回らない様子でそう呟いた。
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なな(プロフ) - 更新待ってます！！ (3月15日 14時) (
レス) @page46 id: a7a739d86f (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - めちゃくちゃきゅんきゅんしてます、！！更新待っています！これからも応援してます🙌🏻💗 (2月20日 21時) (レス) id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - 更新待ってました！楽しみにしてます！ (1月9日 22時) (レス) @page43 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - はじめまして。続きが気になっていたので更新嬉しいです。これからの2人の展開にドキドキしながら楽しみにしてます♪ (1月8日 21時) (レス) id: ba59c24797 (このIDを非表示/違反報告)
ymmrnn(プロフ) - とても文が綺麗で読みやすく、早く続きを読みたくなる作品です。2人にトキメキました。応援してます！ (10月31日 13時) (レス) id: a7dac5969c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルダー | 作成日時：2023年10月2日 23時
