《3話 公園ダッシュツ》1 ページ18
それからしばらくして......
｢あと10分ぐらい歩いたら、この公園を出られるよ。
もう、あんなのが出てきませんように......｣
『ほ...ほんとに...怖かったよ...』
もう二度とあんな思いはしたくない
深いため息をつきながらそう言うと
｢だ...大丈夫だよ！きっと！
そりゃぁ......この新宿中央公園には巨大な【ゲート】が存在してるけど......
それでも！《はぐれ転光生》と出くわす確率なんて少ないんだからっ！｣
『......(さっき、ガッツリ出くわしてたのに？)』
少し訝しげにリョウタに視線を送りつけると
その視線の意味を理解したのか
｢......いやいや。さっきまではそう思ってたけど。ばっちり出くわしちゃったんだよね…｣
......大丈夫かな...この子
｢うーーーーっ。また出くわさないうちにはやく行こう！｣
そう言って駆け足で歩き出すリョウタに
ふと、気になっていたことを質問してみた。
『あの...ちょっと......気になること...
というか…...質問したいことがあるんだけど…』
｢え...なに？ボクなにか変な事言った？｣
『えっと......《はぐれテンコウセイ》とか...【ゲート】って？』
｢【ゲート】も《はぐれ転光生》も知らないなんて
......キミっていったい...なにものなの？
見た目は普通の人間......だよね？｣
なんだ......その言い方だと......まるで人間じゃないのがたくさんいるみたいじゃないか。
いや...いたわ、鬼が
『そう......だといいんだけど...
自分でも、よくわからなくて......』
｢え......自分でもよく分からない？
それだと迷子か......ひょっとして記憶喪失とか？｣
『.........。』
ほんとによく分からない。気がついたらここにいていきなり鬼に追いかけ回され戦闘までして......なりゆきでこうなってきたのだ。
うまく説明できなくて...思わず眉を顰め
困惑した表情しかでてこなかった。
｢んー......じゃあ、歩きながら話そうか。
話してたら、何か思い出すきっかけがあるかも。｣
『......うん。...ごめんね。ありがとう。』
｢いいよー。困った時はお互い様だもんね。
ほら、ここからでもよく見えるよ。
あれを見てごらん？｣
そう言ってリョウタの指指す方に目を向けてみると…
普通ではありえないような光景が目に飛び込んできた。
ビルとビルの間から空にむけて...
巨大な光の柱のようなものが雲を突き抜けてそびえ建っている。
その光景に目を奪われながら。リョウタの話に耳を傾ける。
｢夜でも爛々と光る巨大な光の柱。
あれが【ゲート】と呼ばれているんだ。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リギア(プロフ) - 寝る猫?さん» いえいえ！こちらこそ！コメントくださりありがとうございます！まだまだつたない文章ではありますが。どうぞよろしくお願いします。 (2020年1月27日 19時) (
レス) id: 2b0b8d67e5 (このIDを非表示/違反報告)
寝る猫?(プロフ) - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ 作者様!!小説を書いて下さりありがとうございます!!(´TωT｀)御礼に、自分も……って結局は同じになっちゃう……ととにかく!!生まれてきて下さりありがとうございます！(放サモがすき過ぎて…！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: e143dd1261 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リギア | 作成日時：2018年12月23日 0時
